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令和6年7月24日(水曜日) 15時30分~
まず、今週から夏休みシーズンに入りました。来月にはお盆も迎えます。県民の皆様には改めて感染対策をお願いしたいと思います。新型コロナウイルス感染症の1医療機関当たりの感染者数は、6月下旬から増え始め、直近の7月15日から21日の週は11.65人となり、前の週と比べて約1.5倍に増加しております。本県では、昨年同時期と比べ、低い数字ではありますが、全国同様に、夏場に感染拡大する傾向があります。換気、手洗い、手指消毒のほか、医療機関を受診する際、あるいは高齢者施設を訪問する際には、マスクを着用するなど、場面場面に応じた適正な対応をお願いしたいと思います。また、手足口病について、6月に発令した警報が継続しております。注意が必要です。また、大変暑い日が続いております。こまめな水分補給など、熱中症にも注意しながら、感染対策を行っていただくようにお願いします。中高での部活動でありますとか、体育館の使用にあたりまして、ぜひ暑さ対策をしっかりと行って、水分補給もしっかりとお願いしたいと思います。
では、資料をもとに、報告申し上げます。スライド1であります。被災高齢者等の見守りについて、報告いたします。能登半島地震発災後に、多くの被災者が1次避難所や2次避難所、福祉施設などに避難された一方、引き続きご自宅で生活される高齢者や障害者も数多くいました。避難所で集団生活する高齢者等の状況は、災害派遣チーム等で把握できますが、在宅の高齢者は、避難所と異なり、目が行き届きにくく、被災生活による状況の悪化が懸念されるため、在宅の高齢者等を個別訪問し、健康面や生活面での状況を把握する被災高齢者等把握事業を、2月から6月までの5カ月間、七尾以北の5市町において実施してまいりました。事業の実施に当たっては、全国災害ボランティア支援団体ネットワークJVOADや、過去の大規模災害における活動実績が豊富な、災害関係支援団体など7団体と連携し、延べ約4,000人のボランティアやケアマネジャー等に訪問活動などを行っていただきました。具体的に申し上げます。市町のニーズに応じ、ボランティア等が2人1組で、在宅の高齢者・障害者等を個別訪問し、本人の健康状態、介護や障害の有無、食事の摂取状況、住宅の被災状況、今後の住まいの希望などを聞き取りました。2月から6月までの5カ月間で、約1万5千人の在宅の高齢者等の状況を把握し、訪問により把握した情報は、県の被災者データベースに登録し、いわば被災者の電子カルテとして市町とも共有しております。このように、広域的かつ大規模に被災した在宅高齢者等の状況把握を実施したのは、実はこれまでにない取り組みであるということを報告いたします。
スライド2をご覧ください。今後、避難所での集団生活から、自宅や仮設住宅での生活への移行に伴って、被災者の孤立が懸念されます。6月補正予算で措置した、被災者見守り・相談支援事業によって、見守り体制を強化いたします。被災高齢者等把握事業で集めた在宅高齢者等の情報についても、市町において継続的に訪問が必要な方を精査したうえで、見守りに繋げてまいります。見守りの実施にあたっては、各市町において、社会福祉協議会や災害ボランティア団体等への委託により実施いたします。具体的に申し上げます。見守りのための相談員が、仮設住宅を中心に個別訪問し、世帯の状況や健康状態、生活状況について聞き取りを行い、被災者の状況を整理し、支援方針の検討を行ったうえで、必要な支援制度や医療・介護などの関係支援機関を紹介しております。また今後、被災者のニーズに応じて、こころのケアや、リハビリテーション支援、栄養指導なども行ってまいります。また、こうした市町の取り組みを支援するため、県では、7月1日に県社協内に石川県地域支え合いセンターを設置し、相談員の育成、市町や運営者向けの研修を行うとともに、市町からの相談対応やアドバイザー派遣などを行っています。今後とも、被災者の孤立防止、そして健康維持に向けてしっかり取り組んでまいりたいと思います。
次、スライド3お願いします。富山・石川・福井情報発信拠点HOKURIKU+のオープンについてです。まずは、デジタルサイネージでのPR用に作成した動くスライドがありますので、こちらをご覧いただきたいと思います。改めて、店舗名は富山・石川・福井情報発信拠点HOKURIKU+。今月31日水曜日、大阪駅直結の大型複合商業施設KITTE大阪のグランドオープンにあわせて開業します。新幹線敦賀開業によって、より近くなった関西圏において、来年の大阪・関西万博の開催に加えて、将来の新幹線大阪開業も見据えた情報発信機能の強化が大変重要と考えております、私から富山・福井両県知事に対して、大阪での三県連携の情報発信拠点の整備を提案したものであります。店舗の特徴は、JR大阪駅に直結し、高い情報発信効果が期待できる。北陸の旅の魅力をお届けする情報発信スペースがある。各地の食品や酒・伝統工芸品などの特産品を販売する物販スペースがある。試食や実演などの多彩な催しを通じて北陸の魅力を体感できるイベントスペースがある。そして、北陸の地酒などを飲み比べできる利き酒スタンディングバーを設置している。今後ですね、イベントスペースにおいて、がんばろう北陸をテーマとして、能登地域を中心とした地震により被災した地域の特産品を販売し、復興を応援することとしています。あわせて、北陸の夏の魅力をPRするなど、今後も、季節の特色を活かした魅力あるイベントを開催します。北陸新幹線の敦賀開業によって、北陸三県が1時間圏内で行き来できる環境が整備されました。その効果を最大限に発揮するには、三県がより一層連携を深めることが重要であり、ここHOKURIKU+を拠点にしっかりと連携して取り組んでまいります。
次、スライド5をお願いします。HOKURIKU+のオープンとあわせて、一足先にオープンした首都圏アンテナショップの運営状況も報告します。3月9日に東京・八重洲に移転オープンした八重洲いしかわテラスでは、1日平均の来店者数は、旧店舗と比較して、2.4倍となる約1,600人、1日平均の売上高は、旧店舗と比較して、3.5倍となる約175万円と大変好調に推移しています。売れ行きが好調な商品は、きんつばや、加賀棒茶に加えて、飲食エリアでの日本酒の飲み比べセットなどとなっております。この好調の要因として分析しました。まず、大型商業施設やオフィスが集積する八重洲エリアに立地し、東京駅から徒歩4分とアクセスが良いこと。加えて、東京駅から地下通路で直結しているということ。2つ目。旧店舗では3つのフロアに分かれていた販売スペースが、今回、地上1階の広々としたワンフロアに集約されていること。3つ目は、気軽に利用できる地酒などの飲食エリアが設置されていること。4点目は能登半島地震を受けて、商品を購入することで、被災地を支援したいという応援消費の影響も大きいことなどが挙げられると思います。続いて、復興支援に向けた取り組みについて紹介します。店内の復興応援ブースでは、能登の食品や輪島塗などの工芸品等を幅広く展示・販売しており、能登の事業者の割合は、オープン時には、事業者全体の約1割でしたが、現在は、約2割にまで増えてきています。次に、能登半島地震による被害を受けた酒蔵との共同醸造酒なども取り扱っています。また、店内のデジタルサイネージ等も活用しながら、能登半島地震からの復旧・復興の状況を随時発信しています。今後も、首都圏アンテナショップを起点とし、石川ならではのイベントなども随時開催することなどで、本県の魅力を広く発信するとともに、能登半島地震からの復旧・復興の情報をタイムリーに発信してまいります。
最後、スライド6であります。県内鉄道4社連携の謎解きイベントについて報告します。IRいしかわ鉄道は、本年3月の全線開業を機に、県内の鉄道事業者であるJR西日本金沢支社、北陸鉄道、のと鉄道と連携し、鉄道路線への周遊を促すイベントを初めて実施し、利用促進と県内全域での交流人口の拡大を図ることとしています。内容は、金沢駅を起点として、各社の路線の駅を巡り、手がかりを集めて、謎解きにチャレンジしてもらうものであります。謎を解いたコース数に応じて、抽選で本県の特産品やIRいしかわ鉄道グッズをプレゼントいたします。実施期間は、8月1日から11月30日までの4ヶ月間であります。ぜひ多くの方々にご参加いただいて、楽しみながら県内鉄道に親しんでいただきたいと考えています。IRいしかわ鉄道をはじめとする県内鉄道路線の安定的な運行を確保していくためには、多くの方々にご利用いただくことが重要です。引き続き、沿線市町や隣県とも連携しながら、関係者一丸となって利用促進に取り組んでまいります。
私からは以上、報告とさせていただきます。
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