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令和6年7月24日(水曜日) 15時30分~
高齢者等の見守り事業について伺います。実際、JOCAの皆さんと一緒に、仮設住宅での高齢者の見守りの訪問作業を取材させていただいたのですけれども、なかなかご在宅でなかったり、かなり聞き取りに関しても方言があったり、聞き取りにかなり苦労されてらっしゃる様子でした。さらに、在宅の高齢者が1.5万人で、今から暑くなって今週末、金曜日まで、また35度の猛暑日が予想されています。なかなか、きめ細やかに1.5万人の情報を整理しながら見守るっていうのは、難しい面もあるのかなと思いますが、その辺りの現在の方策と思いをお聞かせいただけますでしょうか。
おっしゃる通りだと思います。であるがゆえに、これまで取り組んできたデータを基に、繰り返し、2人1組でありますので、訪問活動、そして集めた情報を随時アップデートして、市町に提供して、被災者データベースを充実し、個別の支援に繋げていく。この作業を丁寧にさせていただきたいと思います。当然、もちろん今までもしておりますが、やっぱり意向調査なども、2月の段階、3月の段階、4月、5月の段階、今、7月、8月。8月はいよいよ仮設住宅に希望者は、ほぼ皆さんに鍵をお渡しできる段階になってきます。段階ごとに多分ニーズが違う。揺らぎがあったものが、選択肢が絞り込まれてきていると聞いています。私どもは、この8月に入りましたら、今度は仮設住宅に入れたら、その次の段階のお悩みに対応すると、そういう心構えで準備しています。その一番大事な情報は、被災者データベース、これを充実させ、市町と共有し、継続して被災者の生活支援を行っていくと。その意気込みです。私からは以上です。
最初の高齢者等の見守りについて、私も伺いたいんですが、昨日、災害関連死の認定がありまして、また残念ながら19人の方が今後認定される見通しとなりましたけれども、災害関連死、発災直後だけじゃなくて、その後も継続的にそういったことが起きかねないと指摘する識者の方もいらっしゃいますけども、今回の取り組みはそういったところを防いでいくという狙いもあるんじゃないかと思うんですが、災害関連死の方をこれ以上増やさないために、知事としてはどのように取り組みたいのかちょっとお気持ちをお聞かせください。
その通りです。誰しもが、皆さんも私も寿命があります。ただし、災害によって心身ともに不調を抱えて、そのことが要因で寿命が縮まるというか、死期を迎えるというのは、これは大変な災難、本当にかわいそうなことです。その状況を改善する。そのことは、今申し上げたようにこの見守り支援活動を行っていくことだと私は思っています。ここ、難しいとこですよね。いつかは私達は寿命でなくなるんでしょうけども、今回の災害によって起こった変化によって、その寿命が縮まるようなことがないように。と同時に、まず直接死として認定されたのが230人だったと思います。この230人の死を、やはり私達は悼む。そして、幸運にも生き残った命を、より一層大切に見守りをしていくと。この姿勢は県も、市町も、国も、同じ方向性で取り組みます。であるがゆえに、災害関連死の認定に当たりましても、本来市町ごとにやるんですが、やはり基準は同じように整えて、弁護士さんも入って、医療的な見識も、知見も踏まえて、公平公正に行った方が良いということで、県が全面的にサポートをさせていただいているということです。
仮設住宅に関して、基本的に8月末までにというふうにずっと仰っていると思うんですけども、珠洲市のホームページの方を見てみますと、いくつか9月中旬から9月下旬の完成というふうになっているものがありまして、これは遅れているということなのか、もしそうだとしたらどういった理由からなのかを伺いたいです。
原則、8月中という意味で言えば、遅れています。理由あります。つまり、先ほども申し上げたように意向調査を何度もやると、揺らぎがだんだん絞られてきて、やっぱり仮設住宅をお願いしたいという、こういった声、そして、それがプレハブだったら4、5週間でできますが、木造仮設だと2、3ヶ月かかります。従って、当初のニーズ、2月、3月頃いただいていたニーズにお応えするには、8月で十分だったんですが、その後、4、5、6と経過するに従って、やっぱり木造仮設がいいと、こういうふうな要望が来れば当然、8月いっぱいは9月や10月にずれ込んでしまいます。こういうことです。できる限りやっぱり被災者の思い、願いに寄り添って、対応したいと思っておりますので、そのことは市町とも協議、合意の上で、そういうふうになっています。
とりあえず、珠洲市のホームページを見て確認できたんですけども、それ以外にそういった場所があるのか。新しくニーズがあって建てる必要があるような場所があるのか、8月末以降に完成する予定のものがあるのかを伺いたいです。
私は知りうる、今のところの限りでは、内灘の室地区でしたね。ちょっと上の方にみんなでちょっと移りましょうというふうに聞いていますので、それは木造集合住宅だったと思います。他の案件については、まだ私のほうには情報はいただいておりません。
確認なのですけど、ニーズが変わったからその分、数なども変わって時期が遅れているということで、工事の進捗とか、そういった部分に何か遅れが出るようなことがあったというわけではないということでしょうか。
そういうふうに聞いています。ニーズが変わったというより、ニーズが、選択肢が絞られてきた。という表現の方が多分正しいと思います。
9月下旬に完成するとなると、やはり遅いと感じる方も多いのかなと思うのですけど、その辺に対しては知事どのように受け止められますか。
特にこの8月、9月まだ暑いですよね。そうなると、一時避難所とか、あるいはもしかしたら、一部損壊のお家にいらっしゃる可能性もあります。でも、仮設住宅は、半壊、全壊ですから一部損壊では、ないですが、いわゆる一時避難所ではないところで、待っている方もおられますから、まさしく訪問支援をしながら見守り活動を丁寧に行っていきたいと思います。
確認になるのですけど、現状、8月末に仕上がらない分も含めると、9月下旬で全てが完成するという認識でいいんでしょうか。
木造仮設住宅の発注から完成まで、先ほど申し上げたように、2、3カ月と聞いていますので、その発注がいつ頃なのかということも、9月末という数字が前後して、早まるか、あるいは10月に入るかというふうになると思われます。
珠洲市に関しては、どういったスケジュール感で仕上がるのでしょうか。
それはちょっと珠洲市の方に。
珠洲市のホームページには、それぞれの住宅についての時期が出ていますので、そこはそちらで確認していただいた方がいいと思います。
県のホームページに書いてない部分もあったのですけど、各市町のものを見れば、間違いないということでいいのでしょうか。
おっしゃる通りで、県のホームページ、市町のホームページ、アップデートするのがちょっとずれてる可能性も否定できません。入手された情報で、県にはなくて、珠洲にあったというのであるならば、多分珠洲の方が先にお出しになられたと思いますので、そこはそういうふうにご理解いただきたいと思います。
被災者の孤立防止と健康維持に関して伺いたいと思います。被災地で一部損壊などで仮設住宅に入れずに、新規で避難所にも入れないという方が車中泊してるという情報もあります。この現実について、どう受け止めてらっしゃるかというのと、現状で車中泊している人がどれぐらいいるのかっていうのは、県として把握されてるかどうか伺いたいと思います。
データとして現場で、市町において、把握されていると認識していますし、それは県の方にも情報は共有されていると認識しています。それが、やはり見守り作業におけるデータの原点だと思っています。これ1点目。その上で、今後、まずは希望者、そしてルールに基づいてと言うと、ちょっと無味乾燥な言い方ですが、基準に従って、希望者に仮設住宅を提供します。今やり取りをした通りです。その後に、どう考えても仮設住宅は、その次の段階の終の住処が確保できれば、空いてきますよね。そうすると、空いてくると想定される仮設住宅をどのように活用したらいいのか。というのは、実は熊本地震でも前例がございます。それを踏まえて、議会にも報告しながら、市町とも情報共有しながら、対応しようと私は考えています。
ちょっと県にも議会でも話があったので、伺ったのですけど、なかなかちょっと捕捉が難しいような話も聞いています。県警の方は平生からパトロール活動もしていると思うので、県警と連携して、その車中泊者を補足するというのも有効な手段かなと思いますけど、この点いかがでしょうか。
そういったことをしていないとは思わないのですが、改めて県警にも確認をし、情報の共有が早くできた方がいいに決まっていますから、そうしたいと思います。
あと1点、新型コロナ対策で、先ほど冒頭にも触れられましたけれども、災害関連死でも、感染症、コロナだけじゃなくてインフルも含めて、罹患して亡くなられた方もいます。特に一時避難所での対策についてちょっと先ほど言及がなかったので伺えたらと思います。
既に新型コロナに関しては法律上5類に分類されております。とはいえ、ちょっと増えてきているなと。当初1月の段階よりも、避難所の保健衛生の環境は格段に向上しています。これは、1月、2月、3月と見守りをしていただいた。これはJMAT、保健衛生でしたよね。土足で上がらないとか、換気を良くするとか、そういった環境改善を飛躍的にしていただいています。また、プライバシーを守るためのテントのようなものとか、様々な配慮をしておられますので、感染症対策についても当初の段階よりは飛躍的に向上して、気をつけているというふうに聞いています。
その上で、例えば症状が出た際のゾーニングですとか、そういったことも一応マニュアルにあるとは思うのですけど、そこら辺の徹底に関していかがですか。
当然のことであります。
今のところ被災地の避難所や仮設住宅において、感染拡大が生じているという情報は入ってきておりませんが、知事が先ほど言いましたように、今、被災者の見守りもやっております。在宅の高齢者のところの訪問もしておりますので、そうした際に情報把握に努めるとともに、換気、手洗い、手指消毒の徹底、今、ちょっと熱中症対策というのが必要ではありますが、必要に応じて換気をし、マスクをつけていただくという基本的な感染防止対策もしっかりやってくださいというアドバイスもさせていただいております。
観光の誘客の戦略についてお伺いしたいのですけれども、今回、31日に3県共同でHOKURIKU+を、関西圏で誘客されるということですけれども、例えば関東からの誘客の違い、見せたいポイントとか、関東の人が魅力的に感じるポイントと、関西の人がそう感じるポイントも違ってくるかなというふうに思うのですけれども、それぞれの地域からの誘客戦略の違いみたいなところについて、お伺いしてもよろしいでしょうか。
それぞれの地域からというと、基本的にやっぱり交通状況によりますよね。関東の場合には、新幹線で1本で来ることができます。中京や関西圏は乗り換えが発生いたします。まず、この乗り換えがスムーズにいくようなご案内をすると。また気を付けるところもご案内をすると、これはJR西日本とも当初より共有している課題でありますので、魅力発信の前に、そんなに負担にはなりませんよと、気になさるほど負担ではないですよというふうな事実を申し上げたいと思います。と同時に、私もやっぱり敦賀の乗り換えで言われるのですよ。このことは、JR側にも、お伝えをして、今後の改善に生かしていただくと。例えば、お子様を抱えていて、8分で上から下、下から上って結構大変なので、そこら辺、8分がもうちょっと余裕を持てないかとかですね。あと、よく皆さんも路面の案内をご覧になって、こっちに行ったら北陸新幹線の方向とか、路面の表示などのわかりやすさとか。特にこの夏休み、お子様を抱えて移動される方というのは大変ですよ。もう元気の良いお子さん方だったら走って行っちゃいますから、あちこち。そういったいろんな意味での配慮というのができるように、またJR西日本ともコミュニケーションをとりたいと思います。
北陸新幹線のルート問題について、米原ルートを推す声が日に日に強まっていると感じているのですが、改めて経済界からも米原を声も聞こえている中で、知事として今、改めてこの米原の声が高まっていることについて、県内で、知事の今の考えはどうなのですか。
一言で言えばへしないと。へしないってわかりますか。若い人には通じない。浅野さんわかる。へしない。これに象徴されますよね。2016年にルートが決まった。その時から8年経っているのに、まだ敦賀以西の着工に向けて、槌音も聞こえないし、具体的に工期、工費、ルート、駅の位置が示されないということに対する不満と不安という気持ちは、私もよくわかります。なので、2016年の時点では、いくつのルートが選択肢に挙がっていたか覚えておられますでしょうか。何かクイズ問題みたいですけど。小浜と米原と舞鶴ですよね。やはり、その時の議論に一旦戻って着工5条件を満たすような、どれが一番いいのだろうかという議論が出てくることは、私は理解できます。だから、県議会の議決にしても尊重しています。ただ、今おっしゃった原点である米原ルートは、ということについて、私の立場においては、政府与党で、具体的に今後の数値が示されていない段階で、何かコメントすることは、控えた方が良いと思います。と考えれば、私の最大の関心は、いつ示されるのでしょうかそれが。そこなのですよ。1日も早く工費、工期、具体的なルート、駅の位置ですね。これはやはり、国民に対して示されること、そしてそれを議論する場における、政府与党プロジェクトチーム、この議論が、やはり密室で物事が決まらないように、私は求めたいと思っています。まだ何も数字が出ていない段階で、私からはそれ以上ちょっとコメントすることは控えたいと思います。
もし数字が出揃ったときに、考えを改める考えはあるのでしょうか。
もし、という話には、お答えをしないと、申し上げたと思っておりますので、ご理解ください。
コロナについてなのですけども、コロナ感染者が、今ここ2週間特に増えていると思うのですけど、改めてこの増加に対する知事の受け止めと、あとは改めて県民に対しての呼びかけをお願いします。
2類から5類に移行してという段階です。2年前、2類のときには、今回の数字の何倍ぐらいだっけ。ずいぶんでかい山だったのですよ。2年前に私どもが皆さんとこうして記者会見でやり取りしている時には、逼迫した状況ということで、救急車の利用をお控えくださいとか、そういったところまで踏み込んでいたと思います。現状ではピーク時に比べても、山はそんなに高くないんですよ。
2年前はピーク時53まで行っています。
53ですよね。今日私が申し上げた数字は11。その数字であります。数字が4分の1だから良いという問題ではなくて、やっぱり手洗い、換気、福祉施設や病院などでのマスク、こういった配慮はぜひお願いします。加えて手足口病とか。また、この季節ですし、熱中症、暑いこととか考えたら、食事とかも気をつけていただきたいと思っています。
オリンピックが、いろいろ機密発言等ありましたけど、オリンピックがまもなく
近づいてくるということで、避難所の関連死等の話も出ていましたけども、以前からずっと聞こうと思っていたのですが、いしかわ健康フロンティア戦略2024というのがあって、その中で非常に県民の、特に中年男性ですね。20から60代の肥満率が6%ぐらい上がっていってしまっていて、野菜の摂取量も減っていると。女性は、かといって朝食を取らないし、痩せ型であるという問題が明らかになっていて、非常にこういう状況は災害になったときも弱い部分が出てきますよね。改めて知事、これをやっぱ改善する必要があると思うのですけど、どう受け止めていらっしゃって、何が足りていないのか。何をやっていくべきなのか、これぜひ知事にお伺いしたいです。
1、免疫力を高める。そのために、2、早寝、早起き、3食、定期的な運動ですよね。また、3として、これはよく言われることですけど、よく食べる。よく話す。よく笑う。やはり、家族のコミュニケーションや職場でのコミュニケーション。コロナの時代に、どうしても外食を控えましょうとか、外に出るのをちょっと控えましょうと、こういう行動制限があったことが、特に、そうした健康に対する意識の度合いは、私はむしろ女性の方が気をつけられたと思います。男性は、やはりちょっとこれは言葉を選びますけども、コンビニのお弁当で済ませようかなとか、あるもの、パンでも食べて済ませようかな、ビール飲んで寝ようとかね。そういう意味では、健康に対するやっぱり意識っていうのは、どちらかといえば女性の方が意識高いのだろうなという認識です。ぜひ、私のように、自分で料理をして、好きなものばかりじゃなくて野菜もたくさん取って、特に鍋料理は片付けるのも簡単だし、食材もたくさん、栄養価も高いものが取れますし、また私のように朝3時半から4時に起きていると、そんなことは自慢にはなりませんが、早寝早起きの方がいいですね。記者さんはいかがでしょうか。3時に寝る。職業柄、確かに皆さんは早寝早起きは難しいのですが、となると逆に次の課題として、睡眠時間ですよね。睡眠時間の確保は、これもぜひ気をつけた方がいいと思いますし、皆さんもお忙しいでしょうが、できればそのちょっとした15分でも20分でもいいと聞きましたが、靴を脱いで、ネクタイを緩めて、ボタンを外してリラックスした環境で、寝ると。また、風通しの良い、あるいは空調の効いたところで15分でも20分でも休むということが、やっぱり気力体力を回復させるようですので、報道の皆さんも忙しいのはわかりますが、自分の体をいたわると、そして、健康に気をつけると、思います。
月曜日の総務復興企画委員会で、今、兵庫県庁、それから鹿児島県警等で、公益通報窓口のことでいろいろ問題なっていますけれども、県議の1人が、石川県の公益通報窓口が、内部にはあるけれども外部にないということで。あと、私、富山と福井の状況を見てみたのですけど、双方弁護士の窓口がちゃんとあって、メールなり電話なりで対応するようになっていて、石川県として、この外部に相談窓口を設けることについて、光永部長は、他の事例を見て検討するという、ほぼゼロ答弁だったのですけれども、知事はどういうふうに思いますか。これ作った方がいいと思うのですが。
速やかに作るように指示をいたします。
それはどういった理由からですか。
私はこういう表現を使いたくないのですが、権限が集中する幹部、上司、知事を含め、これはおそらく御社におかれても社長さんとか、役員とか、部長さんとか、課長さんぐらいは入るのかな。こうしたハラスメントに対する配慮は、私は法的に一定の、なかなか中小企業は難しいかもしれませんが、公益通報制度って、いろいろありますが、一定の組織においては、当然、法的に相談できる窓口が必要だというのが私の認識であります。改めて、私はもちろん気をつけていますし、知事室にもでかく、ハラスメントはやめましょうっていうポスターを貼ってありますけども、改めて、常にそのことは意識をして、仕事をすることが、立場はそれぞれ尊重していますが、上司だからといって威張り散らしていいものでもないし、部下だからといって不満を言い散らしていいものでもありませんから。お互いに意見交換が進みやすいような環境作りをする。特にそれは、職階の上の者が配慮すべき案件だと私は思います。
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