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更新日:2023年5月18日

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記者会見の要旨 - 令和5年5月18日 -

令和5年5月18日(木曜日) 14時00分~

会見資料(PDF:1,869KB)

内容

お集まりいただいてありがとうございます。ただいまより、県民記者会見を行います。

まず、報告事項に入る前に、お詫びを申し上げなければなりません。

既に新聞報道等にございましたように、昨日、県職員が窃盗の容疑で逮捕されました。県民の模範となるべき県職員が、このような事態となりまして、誠に遺憾であると同時に、県民の皆様に深くお詫びを申し上げます。大変申し訳ありませんでした。

そこで、今後、事実関係を確認の上、厳正に対処するとともに、改めて職員に対して、綱紀粛正を徹底してまいります。

本日は、私から8点ご報告をさせていただきます。まず一点目。

5月5日の能登地方を震源とする地震について

5月5日の能登地方を震源とする地震についてです。

先週来県された谷防災担当大臣に引き続き、今週、月曜日には私自ら上京し、岸田総理を始め、関係閣僚の方々に、地元選出国会議員の方々とともに地震の被災状況を説明し、スライドに記載の通り、9項目にわたって要望してまいりました。

特に珠洲市は、全国的に見ても、高齢化率や、空き家率が極めて高く、住民の皆さんが、今後の復旧・復興や、収束の兆しが見えない群発地震について、大変不安に思っているということを伝えて参りました。

岸田総理からは、「スピード感を持って対応する。少しでも早く住民の皆さんの不安を解消する努力をしたい。何かあれば、電話でもしてきてほしい。」と応じていただいたほか、各閣僚の方々からも、地元と一体となって対策に取り組む姿勢を示していただきました。

こうした中、珠洲市正院町岡田地区の崩落箇所については、発災から10日余りという異例の早さで、災害復旧事業に採択いただきました。速やかに応急的な岩の撤去を行うとともに、詳細な調査測量や、工法の決定などを行うということになっております。

また、先週金曜日の会見におきまして、珠洲市での応急仮設住宅の建設に向けて、具体の検討に入るということを申し上げました。これまで、被災者の方々に寄り添いながら、必要戸数や建設場所などについて、珠洲市をはじめ、関係機関と具体的な検討を進めてまいりました。

その結果、本日、応急仮設住宅を16戸建設することを決定いたしました。建設場所については、被災された方々の生活実態を踏まえ、正院町正院地区3ヶ所に建設することとし、工期については、着工から4週間程度を見込んでおります。明日19日にも着工予定であります。1日も早い完成に向け、全力で取り組んでまいります。

今後とも、国や地元市町と連携し、6月補正予算での国制度の上乗せや横出しなど、県単独の施策の必要性についても検討を進めております。1日も早い被災地の復旧・復興に全力で取り組みます。

G7富山・金沢教育大臣会合の開催について

2点目です。G7富山・金沢教育大臣会合の開催について報告します。

能登地方を震源とする地震からの復旧・復興に取り組んでいる中ではありましたが、無事に各国・関係機関の代表をはじめとする代表団の皆様をお迎えし、おもてなしできたことを大変嬉しく思っております。

そして、採択された「富山・金沢宣言」では、特に子供達のウェルビーイングの向上や、魅力ある優れた教師の確保、また処遇改善。さらには、インクルーシブ教育環境の整備など、今後のG7各国の取り組みの方向性が示されたところであります。

石川県の師範塾や、いしかわ特別支援学校での取り組みと、軌を一にするものであり、富山・石川の地での議論や視察を経て採択されたことを、大変意義深く感じております。

また、地元主催の歓迎夕食会は石川県の歴史・文化・伝統を象徴する場所である金沢城公園で行ったところであり、特に五十間長屋でのおもてなしは、石川ならではのおもてなしができたと感じております。

今回の会合は、誘致の段階から、会合当日のおもてなしに至るまで、金沢市をはじめ、県内の経済界、高等教育機関など皆様のお力添えをいただき、オール石川の体制で取り組めたことが、成功に繋がったと考えております。関係の皆様に改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

また、今回の会合を契機に、共催地となりました。富山県との連携を深めることができたことも、大きな成果の一つと考えております。今回の経験をもとに、今後も機会を捉えて、更なる国際会議の誘致に積極的に取り組み、石川県の魅力を発信してまいりたいと考えております。

能登地域の病院薬剤師の確保について

3点目は能登地域の病院薬剤師の確保についてです。

県では、能登地域における病院薬剤師を確保するため、大学病院と能登地域の病院の双方で就業しながら、専門資格を取得できる、人材育成プログラムを当初予算で措置し、各病院に参加を呼びかけてまいりました。

今般、金沢大学附属病院と、公立宇出津総合病院が連携し、また、金沢医科大学病院と、公立穴水総合病院が連携して、このプログラムを実施することとなりましたので報告いたします。

金沢大学附属病院では既に参加者の募集を開始しており、金沢医科大学病院も今後募集予定と聞いておりまして、来年4月には第1期生の薬剤師が着任することとなります。

プログラムの期間は最短で6年間、最長で9年間であり、期間の半分以上は能登地域の病院で勤務いただくことになります。

期間満了後は、当該薬剤師の方が大学在学中に借り入れた奨学金の返済にあたり、最大240万円を県が一括で支援することとしております。

この取り組みを通じて、能登の地域医療に貢献する病院薬剤師の確保と育成を図ってまいります。

流域治水の取り組みについて

4点目は流域治水の取り組みについてです。

まず、小規模河川における洪水浸水想定区域の指定公表についてです。

洪水からの迅速かつ確実な避難には、あらかじめ洪水により浸水が想定される区域を広く周知していくことが重要です。

このため、洪水により相当な損害を生ずるおそれのある28の大規模な河川、いわゆる水位周知河川については既に令和元年に洪水浸水想定区域を指定、公表しておりますが、近年は、全国各地で小規模河川でも氾濫が多発しているため、令和3年7月に小規模河川についても、法律で指定が義務化されたところです。

県では義務化前の令和3年4月から区域図の作成に着手し、これまで鋭意作業を進めてまいりました。明日、19日に県内180の小規模河川における洪水浸水想定区域を指定・公表できる運びとなりました。

今後は、より実効性の高い避難体制を構築できるように、市町に洪水ハザードマップの速やかな作成を促してまいります。

次に、当初予算で計上しておりました、農地・農業水利施設を活用した流域治水対策について、6月の出水期から3点のソフト対策の試行を開始するのでお知らせします。

1点目は、田んぼを活用し、一時的に雨水を貯める田んぼダムです。これは白山市内の農家にご協力をいただき、来月から3ヶ所で効果検証を開始します。白山市平松町、木津町、今山平町地内です。

2点目は、降雨前にため池の水位を下げて、事前に空き容量を確保する、ため池の事前放流です。先般、梯川流域の小松市内と能美市内において、モデルため池10カ所を選定したところであり、来月から効果検証をスタートします。

3点目は、木場潟の事前排水です。昨年8月の大雨により、木場潟周辺において、広範囲にわたり被害が発生したことから、事前に木場潟の水位を下げて、空き容量を確保する取り組みを今月末から試験的に実施します。

今回の試行結果を踏まえまして、来年度以降はこれらの取り組みを県下全域へ拡大させるなど、本格的な実施に繋げてまいります。

タイガーエア台湾の小松・台北便の運航再開について

5点目は、タイガーエア台湾の小松台北便の運航再開についてであります。

タイガーエア台湾の小松台北便については、平成30年1月に週2便で就航したものの、新型コロナの影響により、令和2年3月から運休となっておりました。これを、7月2日から運行を再開することが決定しました。

木曜日・日曜日の週2便180人乗りの機材での再開となります。これにより、小松台北便は、エバー航空の週7便と合わせて過去最多の週9便となります。

インバウンド、アウトバウンド双方の利用拡大が運行定着の鍵であり、利用促進に取り組んでまいります。

卯辰山相撲場について

6点目は、卯辰山相撲場についてです。

卯辰山相撲場は、昭和37年の完成以来、全国規模の大会が数多く開催されてきた歴史と伝統ある施設であります。

特に、毎年開催されている高校相撲金沢大会では、元横綱・輪島、元大関・出島、幕内・遠藤、十両・炎鵬、この夏場所から幕下10枚目格付け出しでデビューした大の里などが全国の強豪と幾多の名勝負を繰り広げるなど、「高校相撲の聖地」と呼ばれております。

供用開始から60年以上が経過し、老朽化していたことから、改修工事をしてきたところであり、今般完成いたしました。

例えば、コンクリート製であった観客席については、青を基調としたベンチに変更し、座席の前後の間隔を広くするとともに、選手の控えスペースについては、足洗い場を増設し、雨天時もぬかるまないように、透水性の高い舗装を施すなど、選手はもとより、観客、大会関係者など、全ての方が利用しやすくなるよう、「相撲王国・石川」の名に恥じない様々な工夫を凝らしたところであります。

今週末の日曜日に開催される「第107回高校相撲金沢大会」が、こけら落としとなります。

県内外の相撲ファンの皆様には、ぜひ一新された相撲場に足を運んでいただくとともに、この卯辰山の地から、これまで以上の名勝負、名力士が誕生することを期待しております。

石川県少子化対策アドバイザーについて

7点目は、石川県少子化対策アドバイザーについてです。

少子化が進む中、少子化対策の具体的課題に対して、専門的な見地から助言をいただくため、今般、2名の方を少子化対策アドバイザーとして委嘱することといたしました。

1人目は、天野 馨南子(あまの かなこ)様です。現在、株式会社ニッセイ基礎研究所で活躍されており、専門分野は、人口動態分析に基づく少子化対策、結婚支援等であります。

2人目は武石 恵美子(たけいし えみこ)様です。法政大学キャリアデザイン学部教授として活躍されており、専門分野はワークライフバランス、男性の育休促進等であります。

お2人とも、国の有識者会議などで活躍されており、本県の少子化対策の充実を図るため就任をお願いいたしましたところ、快くお引き受けをいただきました。

来週22日月曜日、知事室で委嘱状交付式を行います。それぞれの知見を生かし、アドバイスをいただき、我が県の少子化対策・施策の充実を図ってまいりたいと考えております。

トキめきボランティアの募集について

8点目はトキめきボランティア募集についてです。

早ければ令和8年度となるトキの放鳥に向け、ドジョウやカエル等が生息するトキの餌場を整備する必要があります。

そのため、能登の4市5町にそれぞれモデル地区を設け、農家の皆さんに、ドジョウ等の棲みかとなる田んぼに入れる水を一時的に溜めておく江(え)や、河川・ため池から生き物を田んぼに誘導する魚道の整備、減農薬栽培や除草剤を使わないあぜの草刈り、こうした取り組みをお願いしております。

こうした取り組みを支援するため、草刈りや水路の泥上げ、生き物調査といった作業を手伝う「トキめきボランティア」を新たに募集することといたしました。

昨日から、羽咋市の南潟地区、中能登町の春木地区、七尾市の釶打地区の3地区の募集を開始したところであり、他の地区についても、準備が整った地区から順次募集してまいります。

現地までは金沢駅または県庁から無料送迎バスを運行する予定としており、ぜひ多くの方に参加いただき、農家の皆さんの作業の軽減を図るとともに、トキ放鳥に向けた機運醸成に繋げていきたいと考えております。

私からは以上8点の報告をさせていただきます。

それでは、質疑応答ございましたらどうぞ。

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所属課:知事室戦略広報課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1362

ファクス番号:076-225-1363

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