ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事記者会見 > 知事記者会見:新型コロナウイルス感染症について > 記者会見の要旨 - 令和3年12月21日 -
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まずは残念な事態をご報告せざるを得ないということになりました。10月以降ですね、比較的落ち着いた感染状況が続いておりましたが、昨日県内の医療機関、千木病院でクラスターが発生をいたしました。現在、感染拡大防止に向けまして全力を挙げて取り組んでいるところであります。今はその状況をご説明をしたいというふうに思います。
最初に確認された感染者、今週日曜日、19日に発表いたしました職員1人、医療従事者であります。その後、本日新たに16人の方の陽性が確認をされました。この結果、現時点で340件を検査いたしまして、患者さんが29人、職員が4人、合計33人の陽性者が確認をされているところであります。
この病院は、従来から面会禁止の措置をはじめとした感染防止対策をしっかりとっておられたと聞いておりますが、このような事態に立ち至ったことから、現在すべての入院患者約500人を検査すると同時に、すべての職員約300人についてもすべて検査をするということで今作業を進めておるところであります。
さらに、これまで陽性になった職員4人の家族などの濃厚接触者8人、特定できました。これも速やかに検査を進めておりまして、既に7人の陰性を確認をいたしてるところであります。もう1人は今作業の途中ということでございます。
そして、クラスター対策班が速やかに現場に入りました、感染拡大を防ぐための今、ゾーニングの指導を行ったところでございます。また、陽性となった患者さんの状況確認を行いまして、中等症以上であることが判明した6名の方については、県立中央病院などに転院を済ませるとともに、千木病院で療養を継続している患者さんについては、重症化を予防する観点から、中和抗体薬の投与を行っているところでございます。
そして、検査の進め方でありますけれども、検査の順番については、患者さん約500人、職員約300人のすべての検査を行うということを今申し上げました。クラスター班の指導もございまして、リスクの高い病棟から順に行っておりまして、現時点では約500人の患者さんの半数以上となる284人の検査が終了いたしております。
病院は感染対策を講じていたとのことでありますが、休憩室や更衣室などを共用しておりまして、こうしたところから、ちょっとした隙をウイルスは見逃さなかった可能性があります。また、複数のフロアに感染が確認されております。こういうことを解明し、さらなる感染拡大を防ぐ意味においても、全数調査は急がなければならない、こういう判断に立ち至りました。
患者さんの検査が残っておりますのは約200人でございます。本日中に検査を終了し、結果判明するわけであります。その結果は明日ですね、公表させていただきたいというふうに考えております。
そして職員については、感染者が確認された病棟の職員を本日中に検査をし、明日までに残りの職員約250人の検査を終了し、結果が判明する予定であります。これも判明後、お知らせをしたいというふうに考えております。
その後も陰性の方についても、病状が発現した際に随時検査を行うほか、一定期間、4、5日の間隔を置いて、数回このPCR検査を実施をするということにいたしております。PCR検査は陰性が出ても、その後陽性に転ずるということもありますので、一定の期間をおいて数回ですね、PCR検査を実施するということに致しているわけであります。
そして、残念ながら昨日公表した1名については、無症状ではありましたものの、重篤な疾患をお持ちでありましたので、お亡くなりになりました。心よりご冥福をですね、お祈りを申し上げたいと思います。
なお、千木病院は慢性的な疾患をお持ちで、長く療養されている方がほとんどであります。ここが終の棲家となる方も多いと聞いております。昨日は、クラスター対策班に加えて、コロナ治療を支援する専門員も派遣しておりまして、可能な限り、重症化することを防ぎ、適切な医療を提供できるよう、引き続き、しっかり対応していきたい、このように考えております。
次にワクチンの接種状況であります。今ほど申し上げた通り、千木病院は慢性期の重篤な患者さんが多く入院をしておられるわけであります。ワクチンの接種率は7割程度とのことでありますけれども、今回感染が確認された患者さん29人については、未接種の方が20人と聞いております。これは年齢及び今お持ちの基礎疾患の症状とワクチン接種による副反応などをご家族が総合的に判断をして、接種を見合わせた方が多いと考えられるわけであります。
しかしながら、ワクチン未接種者については、ひとたび感染が発生をいたしますと、一挙に重症化するというリスクが大変拡大する恐れがあるわけであります。このことを考慮しますと、ワクチン接種について、ご家族も含め、もう一度ご検討いただきたいと、このように考えているところであります。
現時点で、病院関係者以外に感染は確認されておりませんが、早急に全数検査を進め、病院内におけるこれ以上の感染拡大を防ぐとともに、職員などの新たな感染者が確認された場合には、そのご家族などの濃厚接触者の特定を急ぐなど、病院外への感染拡大を防止するため、全力を挙げて取り組んでいく、そういう考えであります。
そして10月2日以降、2ヶ月半にわたりまして感染者数がゼロか一桁の日が続いてまいりました。また新たなクラスターの発生も、10月5日以来ということになります。30人を超える医療機関のクラスターは、4月10日の小松市民病院の44人以来、8ヶ月ぶりということに相成るわけであります。
これからクリスマス、年末年始と飲食の機会が増加し、人流が多くなる時期も迎えるわけであります。県民の皆さん方、事業者の皆さん方には、身の回りにウイルスが存在するということを前提に、また決して感染拡大前の状態に戻ったわけではないということにですね、十分ご留意をいただきながら、引き続き、手洗いやマスク着用など、新しい生活様式の徹底、飲食の際は石川新型コロナ対策認証店の利用、業種別のガイドラインの遵守など、基本的な感染防止対策を徹底いただくことを改めてお願いしたい、このように思うわけであります。私の方からは以上であります。
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