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第三は、「安全でうるおい豊かな環境づくり」についてであります。
原子力防災対策につきましては、先月開催された石川県防災会議において、原子力規制委員会による原子力災害対策指針の改定を踏まえ、志賀原子力発電所から三十キロメートル圏外の地域における防護措置としての屋内退避など、原子力防災計画の見直しを行ったところであります。今後とも、国の動向を見極めながら、県民の安全・安心の確保のため、原子力防災対策のさらなる強化に取り組んでまいる所存であります。
白山の火山防災対策につきましては、国、岐阜県、白山市等とともに平成二十五年三月に設置した白山火山防災協議会において、防災情報の伝達手段などについて検討を行ってまいりました。先般、国は、これまでの災害発生時の被害の拡大防止に向けたハード整備に加え、被害軽減のための事前のソフト対策にも重点を置いた活動火山対策特別措置法の改正案を国会に提出したところであります。こうした国の動きも踏まえ、登山者への情報提供手段や噴火警戒レベルの導入とこれに基づく避難の実施内容などを盛り込んだ「白山火山防災計画」を法律の成立を待つことなく策定することとし、今月中にも白山火山防災協議会を開催したいと考えております。
先月初旬、白山市尾添の国有林において斜面崩壊が確認され、土砂の流入により、手取川をはじめ多くの河川や用水において濁りが発生しており、一部の漁場において漁獲量が減少するなど、影響が生じております。このため、今月三日に、国に対し、斜面崩壊への応急対策の早期実施などについて、要望を行ったところであります。国からは、有識者とともに行った現地調査の結果を踏まえ、必要な対策を早急に進めるとの方針が示されたところであり、引き続き、関係市町とも連携し、早期の濁水解消に向け、国に対し、強く働きかけてまいりたいと考えております。
トキの公開展示につきましては、本県の公開計画書が国から公開基準に合致していると認められたことから、先月十一日、いしかわ動物園において「いしかわトキふれあいセンター(仮称)」の起工式を執り行ったところであります。今後とも、県民をはじめ多くの皆様方に、トキを間近にご覧いただき、トキの生態や生息環境に関する理解が促進されるよう、必要な準備を進めてまいります。
以上
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