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更新日:2017年5月29日

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議案説明要旨(平成26年第3回県議会定例会) - 平成26年5月30日 - 「安全でうるおい豊かな環境づくり」について

◎ 6月補正予算について

    3.「安全でうるおい豊かな環境づくり」について

第三は、「安全でうるおい豊かな環境づくり」についてであります。

防災対策につきましては、東日本大震災等における教訓を踏まえ、引き続き、ハード・ソフトの両面から取り組んでいるところであります。
ハード面の対策といたしましては、浸水被害が多発している区間において、河道拡幅や護岸整備などの河川改修を促進するなど、県民生活の身近な安全・安心の確保に向け、積極的に対応してまいります。

ソフト面の対策については、地域防災力の向上を図るため、能登半島地震などの災害経験者が自らの体験を語ることにより災害の貴重な体験を風化させることなく次代に伝承する取り組みを行うほか、地域防災のリーダーとして育成を進めてきた防災士について、本年度にも目標としていた三千人に達する見込みとなったことから、活動の質の向上を図るため、実践的な対応力を身につける研修を新たに実施することといたしました。

また、災害時における民間事業者との協力体制の整備については、新たに、災害時の燃料確保等のため、県内の給油所やLPガスの販売店が加盟する二団体と協定を締結するほか、徒歩帰宅者支援のため、既に協定を締結している企業に加えて、新たに県内で飲食店を経営する二企業との間で、協定を締結することといたしました。

再生可能エネルギーにつきましては、先般、国が策定した「エネルギー基本計画」において、重要な低炭素の国産エネルギー源として位置付けられ、国としても積極的に導入を推進していく方針が盛り込まれたところであります。県としても、現在、「再生可能エネルギー推進計画」の策定に向け、検討会議においてご議論をいただいているところであり、地域特性を踏まえた再生可能エネルギーの導入を着実に推進してまいります。

県の下水処理施設においては、これまでも下水汚泥から発生するメタンガスを活用して発電を行っておりますが、翠ヶ丘浄化センターにおいて、ガス発生量の増加にあわせて発電機を増設することといたしました。これにより、既に多くの発電機を設置している犀川左岸浄化センターとあわせ、温室効果ガスの排出抑制と電力の売却による下水道経営の一層の安定化を図ってまいります。

さらに、小規模な下水処理施設については、これまでコストの問題からメタンガスを活用した発電の導入が難しかったことから、産学官の連携により小型で低コストなメタン発酵装置の開発に取り組んでまいりました。今般、その実用化に目処が立ったことから、導入に向けた手引きの作成などを通じて、石川モデルのメタン発酵技術として、全国の自治体に対して、その普及を図ってまいります。

地球温暖化の防止につきましては、全国に比べて排出割合が高い民生部門を中心に学校、事業所、地域の主体的な取り組みを推進してまいりました。特に家庭における取り組みについては、省エネ・節電アクションプランの実践による温室効果ガスの排出抑制に取り組む家庭数が一年前倒しで目標の一万八千家庭に達したことから、新たに目標を現在の二倍を超える四万家庭に引き上げ、これまで参加が少なかった子育て世代を対象とした啓発を強化するなど、取り組みの裾野の拡大を図ってまいります。

治安対策の強化につきましては、国道三〇四号の不動寺バイパス整備に伴い、移転が必要な不動寺町駐在所と老朽化が著しい森本交番を統合し、新たな交番を建設することといたしました。

以上

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