議案説明要旨（平成24年第2回県議会定例会） - 平成24年6月12日 - 群馬県内の関越自動車道高速ツアーバスの事故について

◎群馬県内の関越自動車道高速ツアーバスの事故について

さて、去る四月二十九日、群馬県内の関越自動車道において発生いたしました高速ツアーバスの事故についてであります。乗客の死者七名、重軽傷者三十八名という高速道路上のバス単独事故としては過去最悪のものであり、被害に遭われた方々のうち死者四名を含む二十八名もの方々が、本県関係者であったことに大きな衝撃を受けたところであります。不幸にもお亡くなりになられた方々とそのご遺族に対しまして、深く哀悼の意を表するとともに、負傷された方々に心からお見舞いを申し上げる次第であります。

事故直後の五月二日、私自ら国土交通省に出向き、被害に遭われた方々に対する真摯で適切な対応はもとより、徹底した原因究明と安全確保対策を早急に実施するよう、強く要請いたしました。その後、国では、被害者相談窓口を石川と富山にも開設したほか、貸切バス事業者や旅行業者に対する立入検査を実施するとともに、運行基準の見直しなど安全対策強化に向けた検討を行っているところであります。

    県におきましても、事故後直ちに、警察本部に「事故連絡室」を設置し、被害に遭われた方々やそのご家族を訪問して相談や情報提供を行うなど、心のケアを含めたサポートに努めるとともに、高速ツアーバスを実施している知事登録旅行業者に対して緊急の立入検査を行ったほか、石川県バス協会に対して事故防止の徹底を要請いたしました。さらに、今回の事故を踏まえ、自動車専用道路である能登有料道路と田鶴浜道路について、ガードレールの緊急調査を実施し、夏の行楽シーズン前の来月二十日までに必要な安全対策工事を完了させることとするなど、速やかに対応したところであります。

    いうまでもなく、輸送の安全確保は、公共交通機関の運行において最優先の課題であり、このような痛ましい事故が二度と発生することのないよう、今後とも、早急な対策の実施を国に強く働きかけていく所存であります。

以上

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