ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 県議会の議案説明要旨 - 平成20年6月10日 - > 県議会の議案説明要旨 - 平成20年6月10日 - 5 「安全でうるおい豊かな環境づくり」について
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第五は、「安全でうるおい豊かな環境づくり」についてであります。
防災対策につきましては、能登半島地震から得られた教訓を活かすため、先般、地域防災計画を見直し、初動対応に不可欠な情報の共有化、避難所や仮設住宅等での二次災害の防止、共助による災害時の要援護者支援など、各分野にわたる防災対策を新たに盛り込んだところであります。 今後とも、地震などの自然災害はもとより、様々な災害に迅速かつ的確に対応できるよう、関係機関と連携し、平素からの備えに万全を期していく所存であります。
地域における医療提供体制の確保は、防災対策と並んで県民の安全・安心に直結する喫緊の課題であり、医師確保や救急医療への対応など、取りうるあらゆる対策を講じていくこととしております。
特に医師不足が深刻な能登北部地域につきましては、本年四月、地元市町が中心となり、県、金沢大学及び金沢医科大学も参加し、「能登北部地域医療協議会」が設置されたところであります。今後、この協議会を中心に、医療連携の強化などについて検討が重ねられることとなっており、県としても積極的に支援を行ってまいります。
また、国の緊急医師確保対策に基づき、来年度から大学の医学部定員が増員されることに伴う対応につきましては、医師としての優れた資質を有する学生を選抜し、地域医療を担うリーダーを養成することが肝要であります。そのため、本県におきましては、金沢大学において医学類の入学定員を五名増員し、総力を挙げて取り組んでいただくこと、また、県としても必要な支援を行い、共に地域医療を担う医師の養成に努めていくことについて、昨日、金沢大学との間で合意に至ったところであります。
本年四月に導入された後期高齢者医療制度につきましては、現在、国において、実態に即したきめ細やかな制度運営が可能となるよう、低所得者を中心とした負担軽減措置の拡充など、運用の改善が検討されているところであり、県といたしましては、運営主体である広域連合や市町と連携し、広報や相談体制の充実に努めてまいりたいと考えております。
地球温暖化につきましては、その影響等で我々の生存を支える自然環境全体が悪化することが懸念されており、来月、北海道で開催される洞爺湖サミットにおいても主要テーマとされるなど、その対策が世界的な課題となっております。
本県におきましても、県民生活のあらゆる場面において、二酸化炭素等の温室効果ガスの排出抑制の取り組みを更に進めていく必要があると考えており、先般訪問したドイツでは、地球温暖化防止に向けた先駆的な取り組みを視察してまいりました。
今後、ドイツでの視察結果も踏まえ、住宅における省エネ対策など、本県の取り組みの充実に向けた具体的な検討を進めてまいります。
トキの分散飼育につきましては、本年三月の国の専門家会合において、本県が分散飼育の検討対象地とされたところであり、また、今月三日には、国の委員による現地調査が行われ、県の取り組み状況や今後の方針を説明したところであります。
県といたしましては、明日、飼育繁殖施設の基本構想を策定するための検討会を開催することとしており、今後、国の専門家会合でいただいた専門的な観点からのご意見も踏まえ、年内の受入決定を目指し、着実に準備を進めていく所存であります。
以上
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