県議会の議案説明要旨 - 平成12年9月18日 - 5 県民生活の安全・安心の確保について

◎  9月補正予算の概要について

5 県民生活の安全・安心の確保について

次に、県民生活の安全・安心の確保についてであります。
六月末の乳製品による大規模な集団食中毒事件につきましては、幸いにも本県での被害者の発生はありませんでしたが、健康危機に対する管理、対応の重要性を改めて認識する機会となりました。このため、食中毒を始め医薬品や飲料水等による被害など県民の方々の暮らしに直接影響を及ぼすものに対しまして、迅速かつ的確に対応するために必要な体制や、関係機関との連絡調整等を具体的にとりまとめた「健康危機の管理対応マニュアル」を策定することといたしました。

また最近、全国で頻繁に発生しております医療事故につきましては、残念ながら本県でも今年になって数件の報告がありました。医療事故を起こした医療機関に対し再発防止策を強く指導することはもとより、県内全ての医療機関に対し事故防止マニュアルの作成や事故防止委員会の設置等について周知徹底を図っておりますが、さらなる対策として、看護職員を対象に医療事故防止の研修会を開催し、再発防止に取り組むことといたしました。

さらに、近く「ストーカー規制法」が施行されることに併せ、ブザー等防犯器具の貸出しなどストーカーの被害に遭っている方々の安全を守る対策も進めることといたしました。

また、女性に対する夫やパートナーからの暴力である「ドメスティック・バイオレンス」は、女性の人権に直接関わる深刻な問題であるにもかかわらず、社会的にはその認識が不十分であります。このため、県民の理解を深めるための意識啓発や相談窓口における対応能力の向上を図り、被害者が相談しやすい環境づくりを進めることとしております。

 

以上

●目次に戻る  ●前へ戻る  ●次へ進む