ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 県議会の議案説明要旨 - 平成11年2月25日 - > 県議会の議案説明要旨 - 平成11年2月25日 - 8 魅力あふれる農林水産業の振興について
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第八は、魅力にあふれる農林水産業の振興であります。
農業につきましては、コメの関税措置への切りかえなど国際化が一層進展する中で、消費者ニーズの多様化や市場の動向に的確に対応することが求められるなど大きな変革の時期を迎えております。
現在、国では食料自給率の目標の策定などを盛り込んだ新たな基本法の制定に向け作業を進めておりますが、県といたしましてもこのような情勢に対応するため、意欲のある農業者が夢を持って取り組める市場対応型のいしかわ農業の確立を目指し、各種施策の推進に取り組むことといたしております。
まず、本県農業の基幹である水田農業につきましては、稲作と転作を組み合わせた、たくましい地域農業の確立が求められております。このため、農林総合事務所を中心とした現地指導体制の強化を図るとともに、担い手への農地・農作業の集積を加速化するため、プロジェクトチームを設置し、経営規模の拡大や経営の複合化を目指す経営体・農作業受託グループへの支援を拡充することといたしております。また、大区画・省力型圃場の整備等による低コスト農業を一層推進いたします。
さらに、激化する産地間競争に打ちかつためには、消費者ニーズに合った付加価値の高い農産物づくりを進めることが肝要であり、共同利用機械施設や農産物処理加工施設等の整備を初め、特色あるコメ品種の開発や、うまいコメづくり、野菜、花卉などの園芸品目のブランド化、農産物を生かした新商品開発に取り組む担い手への支援などにより、市場競争力をさらに高めることといたしております。加えて、新規就農者の支援対策としてリース農場制度の創設や研修制度の充実を図ることといたしました。
なお、中山間地域の対策につきましては、今回棚田の保全活動を支援するための基金を造成し、棚田ボランティアの育成など各種施策を支援することといたしております。
畜産業につきましては、昨年世界初の体細胞クローン牛を生産した技術をさらに充実強化するため、畜産総合センターの施設及び研究体制を整備充実することとし、林業・木材産業につきましても引き続き間伐対策等による県産材の活用を促進するとともに、新たに手取川ダム上流における広葉樹林のモデル的整備や内灘町から羽咋市にわたる海岸アカシア林の環境保全機能の強化にも取り組むことといたしました。
水産業につきましては、去る一月二十二日、新しい日韓漁業協定が批准、発効されました。暫定水域等での漁場競合による今後の影響が予測されることから、県では県内漁業者の経営安定対策の強化を図るとともに、沖合・沿岸域における重要資源の調査や温排水を利用したヒラメ等の種苗増産など、つくり育てる漁業を推進することといたしております。
金沢競馬場の厩舎等につきましては、建設後二十六年を経過し老朽化したことから、順次改築することとしております。
以上
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