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・既存生産者や関係機関と共に検討する場として「産地の将来を考える会」の設立を促し、関係機関を巻き込んだ継続的な活動支援ができるシステムを構築し、新規就農者を確保していく機運が産地に出来たことは高く評価できる。新規就農希望者を受け入れ出来ない場合の対応(他産地への紹介・斡旋、雇用就農など)も対策を考えておく必要がある。
・移住コーディネーターや地域おこし協力隊制度をうまく活用しつつ、閉鎖的な産地において若手生産者の力をうまく引き出したこと、関係機関との連携、丁寧な伴走支援ぶりは県内のモデルとなる取組みである。
・果樹の特性上、技術習得に時間が要すること、農地確保を並行し進める必要があること等を考慮した上で、このままのスピード感で産地として維持・持続できるのか、さらなる改善策を検討していくことが望まれる。高齢農家の意向も随時把握しながら、地権や経営資産の継承関係についても指導・支援して欲しい。
・職人気質のベテラン生産者が多く若手生産者が発言しにくい雰囲気がある中、若手生産者にサイトでの産地PRや体験企画など役割を持たせ、新たな活躍の場を与えることで担い手確保への問題意識醸成に繋がった。SNS等でのアピールが物事を動かす大きな力になる時代であり、今後も積極的に活用し、産地を広くを発信して欲しい。
・水田フル活用の土地利用型作物として、比較的機械化がしやすく大規模化が可能なたまねぎに着目し、これまでJA、生産者含めて生産経験が無い中で普及すべく、様々な問題を一つ一つ解決しながら産地を育成した点は高く評価できる。今後、大規模生産を希望する生産者が現れることが予想されるため、機械投資の損益分岐点の分析やスマート農業の活用等を検討しておく必要がある。
・麦作と併せた排水対策の現地講習会を企画する、機械レンタル制度といった生産者の負担が少なくチャレンジしやすい体系を構築する等、関係機関と連携しながら創意工夫している点が評価できる。地産地消、知名度向上をさらに図って欲しい。
・各フェーズで生じる課題を的確に把握し、丁寧に対応、解決に繋げており、ゼロから産地化に向けて伴走支援ができている。今後は産地をリードするような生産者を創出・支援する取り組みも必要である。
・ボトルネックである選果場の処理能力について解決の道筋をつけなければ、さらなる発展は難しい。複数の解決策を生産者、関係機関と共に検討する等、産地が次のステージに向かうため、しっかり対策を講じる必要がある。