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本品は、明暦三年(1657)、小松城に隠居した加賀藩主前田利常が小松天満宮の造営に際して寄進したものである。
中国明代に、法花や交趾と呼ばれる三彩陶磁が数多く造られて日本に伝来しているが、本品もその一つである。
器形は中国古銅器の様式に倣い、文様を線彫して焼成した上に紫、濃紺、白の色釉で彩色し、地を碧青釉で塗り埋めている。
口縁の廻りは、方形の雷文を描き、金彩を施している。頸の上部には芭蕉の葉を描いた蕉葉文を、下部には唐草文を彫り、胴には前後に龍文が彫られ、唐草の割取が彫られている。
口縁部や龍文などには金彩が施され、華やかで美しく、力強い作風であり、保存状態も良好で、一対が古くから伝世されてきた優品である。また、利常の寄進であることが、『梯神社寶物古器物古文書目録』(明治十二年(1879))に記載されており、加賀文化の発展に数多くの業績を残した利常の偉業を感じさせる貴重な作品といえる。
このため、その文化財的価値は高く、有形文化財に指定し、その保存を図ることが必要である
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