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更新日:2024年6月24日

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石垣構築技術の復元的研究(5年度)

事業概要

本事業では、金沢城の石垣構築技術の復元を目的として、城内石垣の現地調査とその成果に基づいた、石材加工用具の製作を行う。
令和5年度は、昨年度に引き続き矢穴の調査を行ったほか、他の石材種の製品に残る加工痕との比較検討を行った。
当初は、冬期に石材加工具(矢・ノミ)の復元に取り組む予定であったが、令和6年1月1日に発生した能登半島地震により、作業は中止となった。

事業内容

石垣の構築技術に関する調査研究

  • 石加工の詳細調査として、矢穴の調査を実施。(4月、6月)

【対象】

戸室石切丁場(田島地区)、東ノ丸東面(文禄期)、三ノ丸北面(慶長後期)

【内容】

城内の創建年代が明らかで各期の代表的な石垣と、戸室石切丁場の端材に残る矢穴を対象として、矢穴の寸法・形状の計測を行い、年代ごとの傾向や特徴を整理した。

  • 石材の加工痕の比較検討(11月)

【対象】

北ノ丸(御宮)出土石瓦、福井城出土石瓦、丸岡城出土石瓦

【内容】

笏谷石(凝灰岩)は加工痕が明瞭に残りやすく、加工痕と加工具の関係性についても先行研究が進められている。加工痕から加工具を推測する際の参考として、笏谷石製石瓦の加工痕の観察を行った。

 

<- 令和4年度の成果

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会金沢城調査研究所 

石川県金沢市尾山町10-5

電話番号:076-223-9696

ファクス番号:076-223-9697

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