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本事業では、金沢城の石垣構築技術の復元を目的として、城内石垣の現地調査とその成果に基づいた、石材加工用具の製作を行う。
令和5年度は、昨年度に引き続き矢穴の調査を行ったほか、他の石材種の製品に残る加工痕との比較検討を行った。
当初は、冬期に石材加工具(矢・ノミ)の復元に取り組む予定であったが、令和6年1月1日に発生した能登半島地震により、作業は中止となった。
【対象】
戸室石切丁場(田島地区)、東ノ丸東面(文禄期)、三ノ丸北面(慶長後期)
【内容】
城内の創建年代が明らかで各期の代表的な石垣と、戸室石切丁場の端材に残る矢穴を対象として、矢穴の寸法・形状の計測を行い、年代ごとの傾向や特徴を整理した。
【対象】
北ノ丸(御宮)出土石瓦、福井城出土石瓦、丸岡城出土石瓦
【内容】
笏谷石(凝灰岩)は加工痕が明瞭に残りやすく、加工痕と加工具の関係性についても先行研究が進められている。加工痕から加工具を推測する際の参考として、笏谷石製石瓦の加工痕の観察を行った。
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