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区域 加賀市橋立町イ乙、ウ、ち、ナ、ノ、ホ、ム、ラ及びロの各一部
面積 約11.0ha
選定年月日 平成17年12月27日
加賀市加賀橋立伝統的建造物群保存地区は、東西約680m、南北約550m、面積約11.0haの範囲で、江戸後期から明治中期にかけて、北前船による交易を背景として建設された船主や船頭等の家屋が残る。
敷地は周囲に石垣や塀を設け、通りからやや後退して主屋を建て、そのまわりに土蔵や付属屋、庭園などを配する。主屋は切妻造妻入で、外壁には日本海から吹きつける潮風を防ぐために、船板を再用した堅板を張る。内部の柱や梁等は太く、かつ漆塗りで仕上げられており、重厚な空間をつくっている。船主の主屋は、居間や接客の場として使われる広いオエの後方ににブツマやザシキ、ナンド等で構成される6室を正面から見て左右2列に並べる規模の大きなものである。また、石垣や石段、石敷、あるいは主屋の棟の石材は淡緑青色の笏谷石でつくられ、集落に柔らかな質感と独特な風合いを与えている。
加賀市加賀橋立伝統的建造物群保存地区は、江戸後期から明治中期にかけて繁栄した北前船の船主や船頭が居住した集落で、近世の地割を残すとともに、豪壮な家屋や特色ある石垣等、歴史的風致を今日によく伝え、我が国にとって価値が高い。
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