3.環境の整備および保全に関する施策
1.優れた自然景観の保全
資源としての自然景観の保全のために、海岸保全施設の整備にあたっては、砂浜、砂丘や岩礁、海食崖、背後の海岸林の景観、さらには、それからなる一体的な海岸の自然景観の保全に配慮します。また、地形、地質学上貴重な自然景観は資源として現状のまま保存していくように努めます。
2.多様な動植物の生息・生育環境への配慮
- 砂浜、岩礁、藻場などの海岸特性および地域特性に応じた生物の生育・生息環境に配慮した海岸保全施設の整備を行います。
- 動植物の生息・生育環境の保全のために海岸保全施設の整備にあたっては、海岸周辺における海岸植物や防風林の機能も持った海岸林を残すよう努めます。
- 海岸環境に関する情報の提供と共有化を推進し、海岸の清掃を行う際等に動植物への悪影響が生じないよう、また児童・生徒の環境学習に活用するなどの保全方策を検討します。
3.海岸利用者等によるゴミなど人為的影響の抑制
- 海岸の生態系や景観など豊かな海岸環境の適切な保全のため、必要に応じて、海岸への車両乗り入れ規制や利用マナーの低下等海岸利用における人為的な影響の抑制方法を検討します。
- 美しいなぎさや生物にやさしい海岸環境を保全するために、今後ともボランティア活動団体等、幅広い分野との情報の共有化を図るなどして支援します。
- 流域住民に対しゴミを川に流さない運動と環境教育の支援に努めるとともに、ゴミ対策について、有効な住民組織の運営方策を検討します。
- 石川県に漂着するゴミを分類調査したところ、日本製が大半を占めるという結果が得られており、これを公表することにより、海岸のゴミ問題意識の向上を図るとともに、地域の住民や団体、有識者、行政など海岸に関わる関係者が連携し、定期的な活動を実施していくことにより、「クリーン・ビーチいしかわ」等のボランティア活動をさらに大きく育成していくよう努めます。