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更新日:2026年9月2日

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定例記者会見の要旨 - 令和8年9月1日 -

知事

  令和8年度9月補正予算案について説明させていただきます。まずは、もう先月、8月27日に石川県、富山県、次いで福井県で大きな被害をもたらした大雨がありました。私は28日に現地に足を運ばせていただきました。多くの方のいろんなご意見もお聞きいたしました。まずは、被災者の応急救助をはじめ、必要な支援策に鋭意取り組んでいるところでありますが、各部署もそうですが、私自身もそうです。いろんな意見を集めて、全容把握のために取り組んでいるところであります。できる限り早期に対応していきたいという思いからその全容解明に取り組んでいる、その取りまとめ次第、今日ご説明いたします予算とは別に、議会に追加提案をさせていただきたいと思っています。引き続き、国、そして市町と連携しながら、必要な手立てをしっかりと取り組んでまいります。

  今日ご説明させていただく、9月補正予算の基本方針ですが、やはりこの3つであります。今現在は6月にお認めいただいた予算の執行に全力で取り組んでいるところでありますが、その後、状況も変化したこともいくつもあります。移動知事室であったり、様々な形で多くの方のご意見もお聞きしているところでもあります。それらを踏まえた上で、まずは「能登の復旧・復興」、これは引き続き暮らしの再建に取り組んでまいります。2つ目の「石川県成長戦略の実現」ですが、これは高市政権がいの一番に掲げています地域未来戦略、それを石川県版としてしっかりと推進をしていきます。また、高校教育改革につきましても国の方から一定の評価もいただきました。その動きと呼応をしながら、さらに本県の取り組みを進めてまいります。3点目は、「県民・事業者の安全・安心の確保」であります。喫緊の課題でもあります中東情勢への対応、また小松特別支援学校の事案を踏まえた再発防止策も講じているところであります。以下、それぞれ順番に説明させていただきます。

  まず、復興公営住宅の整備であります。家賃入居後3年間の無償化、そして被災者の経済的負担の軽減を図ったところであります。一方では、奥能登4市町から家賃無償化に伴う入居希望者の増加を踏まえ、増加したその分を、県の方で整備するように要望をいただいていたところでもあります。いろいろと意見交換をさせていただきました。先の移動知事室でも申し上げましたが、家賃無償化によって各市町の整備計画を上回った戸数につきましては、県が責任を持って整備をする方針であります。こうした方針を県の補正予算案に反映する形で整備計画の策定に着手をしてまいります。今後改めて各市町の意向等々を、丁寧にお聞きしていきながら、整備の戸数、整備箇所などを調整した上で、それらを反映した整備計画を年度内に策定し、来年度より具体の整備に着手してまいります。

  次に、被災宅地の流通の活性化についてであります。自宅再建を希望される方も多くいらっしゃいます。ただその宅地を取得できない、流通が少ないという課題もお聞きをしているところであります。これまでも、宅地の売却に係る仲介手数料や測量費の支援を行ってきているところでありますが、相続などの権利関係をきちんと整理しなければいけないという声もよくお聞きをしているところでもあります。それを少しでも迅速に進めていくためにも、相続などの権利関係の整理に要する司法書士の費用を新たに支援対象に追加し、住宅再建に向け、更なる宅地の流通活性化に取り組んでまいります。

  奥能登地域における営農再開の促進であります。これまでも奥能登営農復旧・復興センターが伴走をしながら、こうした集落ぐるみの共同活動等に対して支援を行ってきました。それをさらに進めていくためにも、農業共同利用施設の復旧を進めていかなければいけないと思っています。能登町の鴨川ライスセンターにつきましては、復旧を契機に、周辺施設との再編統合を進めていますが、奥能登地域における資材、労務費の高騰を背景に、費用負担が課題になっているところであります。JA、地元の市町から更なる支援の要望もいただいたところでもあります。移動知事室でもその声をいただきました。奥能登地域の営農再開継続には必要不可欠な施設でもありますので、地元市町からの要望も踏まえ、JAの負担軽減を図るため、地元市町と協調して補助率のかさ上げによる支援も行ってまいります。

  奥能登国際芸術祭のことであります。これも移動知事室、タウンミーティングで、そのことについてのお尋ねもありました。現在は能登6市町の意向をお聞きしているところであります。いずれも関心を示してくれてはいますが、ただ経済効果であったりだとか、交流人口については、期待を強く持っていただいているところでありますが、ただ、今、復旧復興に取り組んでいるところであります。人的な負担、職員に一定の負担がかかってくる、その場合、どの程度のものになるのか、そんな不安な声もお聞きしているところでもあります。現在は、繰り返しになりますが、県と市町が共通の問題意識を持って理解を深めていくということが大切であると思っておりますので、この秋には県と能登6市町からなる広域開催に向けた検討会を開催していきたいと思っています。奥能登国際芸術祭の広域開催のイメージ、県と市町の役割分担などをより一層この中で議論し、明確にしていきながら、関係者による議論を重ね、今年度中には開催の是非、参加市町、規模などについて結論を得たいと考えています。

  成長戦略の推進についてであります。高市内閣が強い地域経済を掲げていらっしゃいます。本県もその国の方針に呼応して、産学官からなる「石川県地域産業クラスター推進会議」を立ち上げ、そのクラスター計画の策定を今、進めているところであります。ここに書いてあります4分野を重点分野として位置づけ、分野ごとに県内の企業や有識者で構成するワーキンググループを設置し、具体の施策や取り組み内容について議論を重ねてきました。明日9月2日、第2回の推進会議を開催いたします。そこで計画案を提示することとしており、その後、国とも協議の上、年内をめどに計画を策定していきたいと思っています。今回の補正予算ですが、その計画推進のため、国から地方交付税として交付された約60億円を新たに創設する「石川県地域未来基金」に積み立ててまいります。本県産業の持続的な成長を強力に推進してまいります。

  前田育徳会百周年記念特別展の開催準備であります。令和9年度に県立美術館、歴史博物館で特別展を開催したいと思っています。前田育徳会が創立百年の節目でもありますので、改めて多くの県民の皆さんに、前田家の取り組みというものを知っていただきたいと思っています。ちょうどその1年前となる、この秋から準備を進めていきたいと思っています。まずは、開催機運の醸成に向け、目玉作品などの特別展情報を県内外に広く発信するほか、若い世代にも関心を持っていただきたい、そんな思いもありまして、まずは入口に入ってもらいやすいように漫画なんかも制作をし、柔らかい取り組みで、幅広い世代に訴えていきたいと思っています。特別展の魅力向上に向け、例えば人気声優さんによる音声ガイドを始め、様々な関連事業の企画、また来館者に作品の魅力がより伝わるような展示計画の策定にも着手し、来年度の特別展に向け万全を期してまいります。

  小松空港の利用促進についてであります。何度かJALさんともANAさんとも打ち合わせをさせていただいているところであります。既にJALさんの方から発表されましたが、来月25日の冬ダイヤから日本航空が2往復減便となり、1日6往復の運航となります、小松・羽田便につきましては。ただ一方では、現在1日1往復の小松・那覇便につきましては、定期便の増便も強く要望をしてきたところ、来年2月21日から3月2日までの期間限定ではありますが、1日2往復に増便をされるところでもあります。小松空港の利用の活性化ということを考えたときには、乗り継ぎの利便性であったりとか、やはり航空ネットワークの強みっていうものも、より一層告知、周知をしていきたいと思っています。長距離路線であります那覇便につきましては、需要が低迷する冬季の利用促進を図ることで、将来的な定期便の増に繋げていきたいと思っています。ちなみに12月、1月がやや苦戦をしているところでありますので、2月、3月につきましてはいい感じで来ておりますので、まずは今回の期間限定ではありますが、しっかりと実績を作ることによって、その需要というものを伝えていきたいと思っています。若い方たちに利用をしていただくことも必要になってきます。さらには那覇便なんか特にそうですが、富山県、福井県、岐阜県、長野県の方にも関心を持っていただいています。小松・羽田便っていうことで言えば、福井県から利用される方も多くありますので、近隣の県に対しても、PRを展開し、広域的な利用拡大を図ることによって、小松空港の利用者増を図っていきたいと思っています。国際線ですが、今月の3日からタイガーエア台湾により、定期便としては初となります、小松・高雄便が週2往復で新規就航することになります。高雄便の安定的な運航の実現に向け、インバウンド・アウトバウンド双方向での利用促進に取り組んでまいります。国内線・国際線を合わせた小松空港全体の需要の掘り起こしに努めてまいります。

  先般、国の方から「ナショナルサイクルルート」の指定を受けることができました。大変嬉しく思っています。この指定を期に、国内外からサイクリストをこの石川県に呼び込んでいきたいと思っていますし、既に関心を持っていただくサイクリストが多くいらっしゃるということをお聞きしています。しっかりと情報発信していかなければいけない。国、そしてお隣、富山県は既にナショナルサイクルルートに指定を受けているところでありますので、しっかり連携をしていきますし、福井県とも連携することによって、北陸3県を自転車で楽しんでいただけるサイクリングイベントなどにつきましても、いろいろ連携をしながら取り組んでいきたい、積極的にPRしていきたいと思っています。いろいろと話を聞いていますと、やはり自転車で来て、その自転車を宿泊される方はですね、自転車をすごく大切にされる方も本当多くいらっしゃいます。もちろん外に停める方もいらっしゃれば、やはり中に、建物の中にという方も多いということをお聞きしておりますので、サイクリスト向けのサービスを提供する宿泊施設を「サイクリストに優しい宿」として認定もし、ホームページ等を通じ、広くPRしていくほか、宿泊施設や飲食店が行うサイクリスト受け入れに向けた環境整備に対する支援なども行っていきたいと思っています。ロゴマークも路面標示などによりまして発信をしていきたい。安全で快適なルート作りに取り組んでまいります。

  乙丸跨線橋の整備に向けた検討であります。あの前後の道路は、皆さん、何度も車なりで走ったことがあると思いますけど、4車線ですが、あの跨線橋になりましたら3車線となります。ある種ボトルネックになっています。また、架橋から、橋が架かってから50年以上経過をしているところであります。安全性は担保されているといえども、老朽化がいたく進行しているところであります。昨年度からですが、鉄道事業者との連絡調整会議も開催をし、周辺の鉄道施設、交通状況などを踏まえ、整備に向けた構造上の条件などを基本条件として取りまとめてきました。こうした基本条件を踏まえ、整備に向けた工法等の調査・検討に着手をしてまいります

  金沢港周辺の賑わいの創出についてであります。この金石大野地区につきましては、もう長年、ずっと地域の方たちが協議を重ねてこられました。様々な取り組みをされてきたことを、私自身も金沢市会議員、金沢市長としてずっと見ていましたし、関わってもきました。この協議会を作りまして、若手の、商工振興会などの若手の方を中心に、学識経験者や行政も交えた検討会をずっと重ねてこられました。キャッチフレーズとして「海を感じながら、スポーツや地域の自然・文化などを楽しむことのできる空間」として基本構想をまとめられました。先月3日ですが、協議会から県に対しまして、その基本構想を踏まえた具体の整備に向けた基本計画の早期策定に取りかかるように要望をいただいたところであります。先ほど申し上げましたように、地元の皆さん、長年熱意を持って取り組んでこられました。そして学識経験者や行政も交えた形での構想をまとめていただきました。まさに民間活力を生かしたまちづくり、私はお手本の1つだと思っています。これからも地元のまちづくり協議会と連携をしながら、民間活力による緑地の利活用に向け、さらにいろんな意見聴取を重ねていきたいと思っています。

  公立高校等教育改革の推進であります。先に、国の方に3つの拠点校についての提案をさせていただきましたところ、全て国の方で採択をいただきました。その整備運営のための財源として、3年間分、約62億円が国から一括交付されたことから、今回、「石川県高等学校等教育改革推進基金」に積み立てることとし、順次、整備等に活用してまいります。今回の補正予算では、基金を活用した具体の取り組みとして、令和10年4月の新学科開設等に向け、各校における特色あるカリキュラムの開発に加え、必要な施策、設備の整備に着手をいたします。もうご存知かと思いますけど3つあります。小松工業高校ではやはり何といっても、専門高校としての機能強化に取り組んでいかなければなりません。仮称ではありますが、「デジタルものづくり学科」というものを新設していきたいと思っています。ご存知の通り、この南加賀には多くの製造業や研究機関が集積をしているところであります。大学もそうであります。連携をしたカリキュラムを作っていきたい、そして実習棟を刷新し、最新の工場生産ラインをモデルとした設備なども導入をしていきたいと思っています。金沢桜丘高校ですが、理数系人材の育成に向け、全クラスを普通科からこちらも仮称ではありますが、「文理探究科」に改編し、大学と連携した高度な実験環境等を整備していきます。奥能登5校でありますが、この地域を問わない、多様な学びの実現に向け、これからの時代に必要な力を育成する、こちらも仮称ではありますが、「奥能登学」というものを新設していきたいと思っています。空港の敷地内に奥能登未来創造センター、仮称ではありますが、そんな学習拠点を整備し、何といっても、空港の強みがありますので、東京や全国からも企業、国を代表する企業や大学等による特別講座や遠隔授業なども実施していきたいと思っています。個性を持った魅力ある学校づくりに取り組んでまいります。

  県民・事業者の安全・安心の確保であります。小松特別支援学校の事案を踏まえた再発防止策であります。その事案をわれわれは重たく受け止め、速やかに全ての、県内の全ての特別支援学校を、有識者からなります「安全対策等検討協議会」を設置し、様々なご意見をいただき、できるものから既にいくつも取り組んでいますし、これから順次取り組んでいかなければいけないと思っています。児童生徒の所在不明を未然に防止するため、校内巡回による見回りや施錠確認などを行う見守りスタッフを2学期の開始に合わせて、本日より9名配置をいたしました。万が一、児童生徒の所在不明事案が発生した場合、迅速かつ的確に対応できますように、捜索マニュアルの見直しも行いました。また、予期せぬ校外への移動を未然に防ぐため、学校外周フェンスの増設なども実施してまいります。見守りスタッフの配置、マニュアルの見直し等々を講じてきているところでもあります。2度とこういうことのないように、さらには地域の皆さんに、もちろん学校関係者、保護者との連携も大切ですが、地域の皆さんのご理解も大切になってきます。再発防止に全力で取り組んでまいります。また、十二ヶ滝の安全対策強化ですが、注意看板、侵入防止の措置を講じていますが、小松市、地元町会、警察、消防などと協議も踏まえ、新たに立ち入り防止柵、さらにはカメラなども設置し、安全対策に万全を期してまいります。

  災害対応体制の強化に向けた県庁舎の改修であります。既に議会の皆様のご理解もいただいて、予算をいただき、県庁舎6階の災害対策本部室等の機能強化に着手をし、現在、実施設計を進めているところであります。7月の熊本地震、先月27日の能登南部における大雨など、近年の自然災害の激甚化、そして頻発化を踏まえ、改修期間を少しでも早めることが必要だと思っています。このため、改修工事を前倒しし、来年の出水期前までに実働機関と一体となって災害対応に当たるオペレーションスペースを確保し、改修工事が完了するまでの間も、災害対応体制に万全を期してまいります。

  中東情勢を踏まえた事業者への支援であります。6月補正予算におきまして、制度融資を創設し、100億円の融資枠を設けて、資金事業に対応をしてまいりました。一時期見られたような資材等の供給に滞りがあるということにつきましては、もう既に落ち着きが見られているところでありますが、本融資制度の補償申込額は、制度開始から約2ヶ月で当初の予定を大きく上回る150億円となっています。資材の価格の高騰、輸送費の高騰などもあり、事業者の経営を圧迫されているところであり、当面高い水準での利用が続くと見込まれます。そのため、事業者の資金調達に支障が生じることのないように融資枠を300億円追加し、当初の4倍となる400億円に拡充することで、資金繰り支援に万全を期してまいります。

  これらの結果ですが、令和8年度9月補正予算の総額が、152億3,100万円余。このうち、能登半島地震・奥能登豪雨に係る予算額は、3億9,400万円余。9月補正額累計ですが、9,538億800万円余。このうち、能登半島地震・奥能登豪雨に係る予算額は、2,915億7,200万円余となります。

  私の方からは以上です。

 

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