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更新日:2025年4月4日

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記者会見の要旨 - 令和7年4月3日 -

知事

  冒頭、今日の報告すべき4点を申し上げます。1点目は輪島塗の若手人材の養成施設の整備に関する基本構想策定委員会の開催について。2つ目は能登官民連携復興センターの取り組みについて。3点目は県立あすなろ中学校の開校について。4点目はいしかわ特別支援学校知的障害教育部門高等部新校舎について。今日はまずこの4点報告をさせていただきます。

  スライド1をご覧ください。輪島塗です。創造的復興プランでは、産学官が連携した復興に向けた取り組みの推進をリーディングプロジェクトの1つとして掲げており、昨年12月に産学官石川復興プロジェクト会議を設置しました。この会議では、1人の交流・関係人口の創出、2特色ある生業の再建、3豊かな自然環境を活用した魅力の向上、4能登を実証の場とした先端的取組の推進を目標に掲げております。この取り組みの1つである輪島塗の創造的復興に向けた官、民、産地共同プロジェクトについて、官である県、輪島市、経済産業省、民の代表である北國新聞社、読売新聞社、日本政策投資銀行、産地の代表である輪島塗関係者が、この3者が連携をしたワーキンググループで検討を重ねてきましたが、プロジェクトの方向性として、2つ、若手人材の養成施設の創設と卒業生の雇用の促進、これをお示しいただきました。まず、今年度具体の検討を進めるために、基本構想策定委員会を立ち上げて、養成施設の整備主体や規模、運営方法を取りまとめます。基本構想策定の検討委員会メンバーを報告いたします。県立美術館の館長である青柳さん。日本政策投資銀行の代表取締役会長である太田さん。この方は財務省出身でしたよね。それから経産省イノベーション環境局長の菊川人吾さん。菊川さんは実は石川県庁に過去出向経験もございます。北國新聞社社長の小中さん。それから輪島漆芸技術研究所長の小森さん。輪島市長の坂口さん、私、それから輪島漆器商工業協同組合理事長の日南さん、文化庁次長の森田さん、そして、読売新聞グループから本社代表取締役社長の山口社長。山口社長に私もお会いしたときに、大変意欲的にこの検討委員会に参加をするということでありました。そこで、4月10日第1回の委員会を輪島漆芸美術館で開催します。1伝統的工芸品産業の現状、2プロジェクトの目的・方向性など、3養成施設の整備や運営主体などについて議論をします。このプロジェクトが能登の復興の象徴となるように、引き続き官、民、産地連携して、着実に推進をしていきたいと思います。

  2つ目です。スライド2をご覧ください。能登官民連携復興センターでは、ロックユニット COMPLEXからいただいたご寄付を契機に創設した能登復興応援基金を活用し、能登の未来をつくる先導的な取り組みを、原則3年以内で1億円まで助成する能登復興支援事業を実施いたします。この公募のテーマは3つありまして、漁業など能登の特色ある一次産業の再興、能登が誇る伝統文化や地場産業の活性化、子どもたちの心身の健やかな育成や全世代的な学び、活動・交流の拠点づくり。このテーマについても、COMPLEXからの申し入れも踏まえて合意したものであります。先月末まで事業の公募を行っており、県内外から253件応募いただきました。農林水産業の再興や伝統文化、伝統工芸の活性化、子どもの居場所づくりなど、多様なプロジェクトが応募されたところであり、今後、外部有識者等による審査を経て、順次採択を決定してまいります。なお、この審査は2段階で行うこととしております。まずは、今回ご提出いただいた基本事業計画について、今月中に審査を実施します。そこで基本事業計画が認められた事業のみ、詳細事業計画をご提出いただいて、詳細事業計画について改めて審査を行い、順次採択を決定していくこととしております。早ければ、この夏からの事業開始が見込まれます。本事業を通じて、被災地の皆様に復興への希望を届けるとともに、新たな能登の未来を築いていく先導的な取り組みを力強く後押しいたします。

  次、スライド3、県立あすなろ中学校、夜間中学校の開校について申し上げます。様々な事情で義務教育を修了できなかった方や、不登校などにより十分な教育を受けられないまま中学校を卒業した方、日本の義務教育を受けることを希望する外国籍の方など、様々な方に教育の機会を確保するため、北陸初となる県立夜間中学石川県立あすなろ中学校が金沢中央高校地内にいよいよ開校いたします。施設は、普通教室や特別教室、音楽や家庭などの授業で利用する多目的教室のほか、入学する生徒が過ごしやすい校舎となるように生徒の交流スペースも設置しております。また、エレベーターやスロープを設置し、バリアフリーに配慮するなど、工夫を凝らしております。

  スライド4をご覧ください。教育内容は生徒一人ひとりの事情を踏まえ、生徒の習熟度に合わせた3つのコースと、外国籍の方などを対象に日本語の習得に重点を置いたコースを設定しております。チャレンジコース1、小学校から中学校1年生までの内容を学習するコース。チャレンジコース2、中学校1年生から2年生までの内容を学習するコース。チャレンジコース3、中学校2年生から3年生までの内容を学習するコース。ベーシックコース、日本語の習得に重きを置いた内容を学習するコースであります。授業は、通常の中学校と同じ教科に加えて、震災をはじめとした災害への備えなどについて学ぶ防災学習や石川県の歴史や文化を調べる学習、文化祭や遠足などの学校行事、金沢中央高等学校の生徒との交流活動についても検討しております。今年度の入学者は、10代から70代までの幅広い年代の22名を予定しております。内訳は、1年生と2年生はそれぞれ6名、3年生は10名となっています。開校式などの日程は、4月7日、月曜日、18時から玄関前で校名板の除幕式を執り行った後、金沢中央高等学校2階の第1体育館で開校式、入学式を行います。この夜間中学校開校後は、生徒一人ひとりの状況に応じた学びの支援をしっかりと行ってまいりたいと思います。

  スライド5をご覧ください。いしかわ特別支援学校知的障害教育部門高等部新校舎について申し上げます。まず、金沢向陽高校の敷地内で、令和5年度から建設を始め、本年2月に建物が完成しました。総事業費は、およそ73億円です。新校舎は、インクルーシブ教育を進めるため、特別支援学校と金沢向陽高校の生徒が日常的に交流できるように工夫しております。具体的には、金沢向陽高校の建物と繋がっており、建物内で両校を行き来できる構造になっています。生徒玄関は両校の共用となっています。食堂は金沢向陽高校の生徒も利用できるように、十分な広さを確保しております。また、地域との交流を促進するため、校舎内に地域交流スペースを設けております。4月5日、土曜日、10時から関係者向けの内見を予定しております。私も参加いたします。マスコミの皆さんにもご案内いたしますので、ぜひご参加をお願いします。その後、4月8日に入学式・始業式を実施し、グラウンドなどの整備を進めた上で、秋頃には、新校舎完成記念式典の開催を予定しています。

  スライド6をご覧ください。いしかわ特別支援学校と金沢向陽高校では、全国のモデルとなるインクルーシブ教育の実現を目指し、新校舎の完成前から両校と県教育委員会からなるプロジェクトチームにおいて、両校生徒の交流や共同学習の検討を行い、ソフト面での試行を重ねてまいりました。主な事例として、体育や家庭などの合同授業やサッカー部の合同練習、森本駅前イベントでの共同出展などが挙げられます。今年度からは、先に申し上げた共用の生徒玄関や食堂など、新校舎を活用した日常的な交流も開始することになります。また、授業では、体育、家庭、音楽、美術などの授業の一部や、部活動の練習を合同で実施するほか、いしかわ特別支援学校の清掃などの実習を金沢向陽高校の校舎で行う予定です。加えて、地域交流スペースでは、特別支援学校の生徒がカフェを運営するほか、地域の方々にもご利用していただくなど、交流を促進します。こうした取り組みを通じて、両校生徒の日常的な交流を図り、地域との交流も促進し、全国のモデルとなる本格的なインクルーシブ教育を実現できるようにしっかりと組んでまいりたいと思います。

  私からの冒頭の報告は、以上4点でございます。

 

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