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更新日:2025年4月1日

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記者会見の要旨 - 令和7年3月28日 -

令和7年3月28日(金曜日) 11時00分~

会見資料(PDF:2,855KB)

知事

  今年度最後の記者会見となります。よろしくお願いいたします。

  まず、スライド1をご覧いただきたいと思います。応急仮設住宅の整備状況の報告をいたします。地震の被災者向けは昨年12月までに必要戸数6,882戸、全ての建設を完了し、そして豪雨により浸水した仮設住宅の修繕も全て完了しています。豪雨の被災者向けですが、これまでに234戸完成しており、本日3月28日金曜日、残る輪島市の52戸が完成し、これによりまして、必要戸数286戸全てを、建設を完了いたします。入居を希望されていた方々には大変長らくお待ちいただきました。ご不便をおかけしました。今後、仮設住宅に入居いただいて、恒久的な住まい再建に向けた歩み、これを進めていただきたいと存じます。

スライド2お願いいたします。そこで、災害公営住宅については、被災者の方々の恒久的な住まいを確保し、復興の象徴となると考えています。応急仮設住宅の全戸完成、これを、今日を節目とした上で、より前向きなイメージを持っていただけるように、今後、県としては、復興公営住宅と呼びたいと思います。復興公営住宅です。そこで、応急仮設住宅の整備が完了して、引き続き、恒久的な住まい確保に向けて、復興公営住宅の整備を迅速に進める必要があります。そこで市町から被災地域にとどまらず、県全体での整備体制の構築を望む声がありましたので、私どもから石川県建設業協会に働きかけを行いました。今月12日、スライドのこの図をご覧ください。この図にある通り、県内の建築木造関連の団体などからなる、石川県災害公営住宅建設推進協議会が設立をされました。このことで、復興公営住宅の安定供給はもとより、将来のメンテナンス体制の強化にも繋がると考えています。

  次スライド3、復興公営住宅については県内9市町で3,000戸程度の整備が必要と市町から聞いております。現在、整備戸数、建設地など目途が立った、この表に示した24地区で、敷地の測量、設計また事業者の選定など整備に向けた取り組みが進められております。

  スライド4をご覧ください。取り組みが進められている地区について、本日から個別地区ごとの進捗状況を逐次、確認できるようにホームページで公開いたします。報道の皆さんもぜひ日々更新されるホームページをご覧いただき、また取材もしていただければと思います。いつ頃から設計や工事を行い、いつ頃には入居できるかなど、市町と連携して、順次情報を更新してまいります。結構細かいねこれ。例えば穴水町の整備状況をクリックすると、上野団地、白山第2団地、事業主体、計画戸数、建て方、構造そして、工程表と備考として入居見込みは令和8年秋口とか。こういう情報をホームページで提供しておりますので、そういうことも皆さんぜひ取材にもご参考にしていただきたいと思います。

  次、スライド5。本日からホームページで、先ほど申し上げました、電子版のモデルプラン集を作成して、公開して、順次、仮設住宅に入居する全世帯などに冊子を配布いたします。やはりホームページをご覧いただく方もお願いしたいのですが、やっぱり高齢の方など、ネットをご覧いただけない方もいらっしゃるので、こうした全戸配布の資料をお渡しいたしますので、モデルプラン集、そして支援のメニュー、そういったことを確認して、ご相談いただきたいと思います。

  スライド6。これ大事な道路の話であります。大きな前進がありました。国道249号の輪島市門前町から珠洲市の間については、国の権限代行によりまして、鋭意、復旧作業が進められております。本当にありがとうございます。このうち、地滑りやトンネルの崩落など大規模な被害に見舞われた5カ所について今般、国が本復旧の方針を決定いたしました。1、中屋トンネル工区。ここですね。中屋トンネル工区。ここは現在の中屋トンネルを復旧した上で、輪島市街地側に新たなトンネルを別線で整備いたします。2、千枚田工区および大川浜工区については、隆起した海岸を活用し、別線で整備いたします。絶景街道そのものですが、隆起した海岸に道路を整備いたします。これすごいねこれ。4、逢坂トンネル工区については、新たなトンネルを作ります。ここも大規模にやられておりました。新たなトンネルを掘ります。5、大谷トンネル工区、ここは現地で復旧します。これらの復旧方針が決まりましたので、それに基づいて、1日も早く復旧できるように整備をお願いしたいと思っております。

  次、スライド7。広報について、これまで県の取り組みについては、新聞やテレビなどの報道の皆さんを通じた発信、インターネット、それから生成AIを活用したSNS、デジタル広告などで発信してきました。一方、被災地への訪問やタウンミーティングなどで県民の皆さんと直接お話をする中で、県民の生の声に接して、その声を県政に生かすだけでなく、私自身の生の声で、県の取り組みをお伝えすること、この重要性を感じたところであります。そこで、県職員が県内各地に伺って、県の取り組みなどを紹介してきた従来の県政出前講座のメニューの1つとして、新たに私自身が皆様のところに伺う、県政出前講座馳バージョンを新年度から開始いたします。はせ参じます。私が行きます。ぜひ呼んでいただければ嬉しいです。

  内容については、これは令和7年度当初予算の2本柱、1、地震豪雨への対応。災害対応ですね。または2、石川県成長戦略の実現。この2つについて、私から取り組みを説明した上で、その後、自由に意見交換をさせていただく。このバージョンでやります。具体的なテーマとしては、まず地震豪雨への対応についてはです。暮らしとコミュニティの再建、能登の特色あるなりわいの再建などです。県の成長戦略の実現につきましては、新たな時代を捉えて飛躍成長する産業づくり。こうやってデジタル化とかグリーン化というのは1つのポイントですね。さらに交流人口と関係人口、こういったことを設定してございます。やっぱ人口減少の時代に、どういうふうに県として対応するのか。ここで対象としておおむね20人以上の県民の方が参加する団体グループで、ご興味のあるテーマを選んで、会場となる場所を用意いただければ、そして希望する日時をお知らせいただきたいと存じます。平日以外でもご相談いただければ、私の日程が許す範囲で皆さんの要望にお応えして、はせ参じます。まずはお気軽にお申し込みをいただきたいと存じます。その申し込みについては本日、28日より、県のホームページなどで開始をいたします。

  次スライド8。万博やね。県では、来月13日に開幕いたします大阪関西万博で、石川県の魅力である祭りと食文化をテーマとした催し事を実施いたします。祭りについては、8月27日に屋外のEXPOアリーナで行います。食文化については、8月27日から5日間に渡って、屋内会場のEXPOメッセで多彩なイベントを開催いたします。また、日本国際博覧会協会と経産省が、イランが出展を取りやめた会場中央の場所において、輪島塗大型地球儀、夜の地球Earth at Nightを展示します。これは、万博協会の会長である、経団連の十倉会長。昨年11月に輪島市を視察された際に、万博会場での輪島塗大型地球儀の展示という提案がありまして、私からもぜひ実現していただきたいと強く要望を申し上げまして、その後、徳田副知事が経産省はじめ、関係機関と精力的に調整をいたしまして、実現の運びとなりました。

  スライド9、石川の祭りについては、本県の多彩な祭りや文化の魅力を詰め込んだ催し事として開催しますし、テーマは「石川の祭り、未来へ繋ぐ伝統と能登復興の響き」であります。主な見どころは、まず1つ目は、珠洲市の飯田燈籠山祭り、能登町のあばれ祭、白山市のおかえり祭りなど、能登や加賀を代表する祭りに加えて、輪島市の御陣乗太鼓、加賀市の山代大田楽など約20の団体が一堂に会し、迫力ある展示実演を行います。これ1点目です。2点目、キリコ担ぎ、太鼓叩きなど実際に祭りの熱気を体感できる体験イベントを実施いたします。3つ目、これすごいね。石川県出身で、パリ五輪ブレイキン日本代表の大能寛飛さんと、石川県の子供たちのコラボによる万博オリジナルパフォーマンスを披露いたします。4つ目、石川県の友好交流地域である全北特別自治道の伝統芸能団が、軽快なリズムとダイナミックな演舞が特徴の伝統芸能、農楽を披露いたします。さらに、県内市町の特産品や、能登復興のPRとして、全ての市町が特産品などのPRブースを出店するほか、出張輪島朝市や映像などによる復興の歩みの紹介などを通じて、被災者が前を向いて取り組む姿や、能登の今を広く発信いたします。

  スライド10をご覧ください。食文化については、石川の美食を世界へ、食文化の魅力を丸ごと体験というテーマで風情のある町屋風のブースを設置します。能登、加賀のトップシェフのコラボによる加賀料理を基本とした万博限定のランチ、ディナーを輪島塗や九谷焼の器で提供します。また、石川の地酒に関するセミナー、飲み比べ体験、金沢市と連携した和菓子作り体験、食を彩る伝統的工芸品の器の展示など、石川県の食文化の魅力を堪能できるイベントを実施します。会場内ではジェラート販売の他、能登の食品や工芸品を販売し、食事や体験に参加していただいた来場者には、伝統的工芸品のノベリティをプレゼントいたします。こうしたイベントに合わせて、地震や豪雨からの復旧復興に向けて、事業者が前を向いて取り組んでいる姿を映像で発信し、応援消費の拡大にも繋げたいと思います。この期間中は私も会場に参りまして、国内外の来場者に向けて、石川県の魅力をトップセールスいたしますし、これまでのご支援に対し感謝の気持ちをお伝えしたいと存じます。

  スライド11です。輪島塗大型地球儀の展示について、改めて申し上げます。日本国際博覧会協会と経産省、来月13日に開幕する大阪関西万博の会場内に、輪島塗大型地球儀、夜の地球 Earth at Nightを展示することとしておりまして、石川県も展示に協力します。この地球はそもそも輪島塗技術保存会が輪島塗の技術の粋を集め、5年の歳月をかけて制作した作品であり、能登半島地震でも奇跡的に無傷でありました。復興の象徴と考えております。展示会場では、輪島塗大型地球儀の精緻な技術や、漆や蒔絵の美しさなどの魅力に加えて、作家が、地球儀の制作に込めた思いや、被災地が復興に向けて取り組む姿を動画やパネルで発信いたします。輪島塗のみならず、石川県をはじめ全国の伝統的工芸品についてもPRするという方向で万博協会、経産省と調整を進めております。また、この地球儀にはそもそも対立や分断を越えて、他者に思いを巡らすことの意味を世界に向けて伝えていきたいと、こういう願いが込められておりまして、まさに平和の象徴である万博のシンボルとなり、世界の多くの方々にご覧いただくことを期待しております。なお、全国の知事さんと同様に、2025年日本国際博覧会協会からの招待をいただき、開幕日前日の来月4月12日に、万博会場において開催される開会式に私も出席をさせていただきます。

  次スライド、12お願いします。ANAやね。全日空では4月19日、20日に関西国際空港とのと里山空港を結ぶチャーター便を運航し、関西から1泊2日の災害ボランティアツアーを実施します。このツアーには、輪島市内でのボランティア活動のほか、輪島塗沈金体験や、のと鉄道の震災語り部観光列車への乗車などが組み込まれておりまして、被災地の現状を直に見ていただくとともに、能登の魅力を感じていただけるものとなっています。また、全日空からは、このチャーター便を活用して、能登の子供たちを万博に招待したいと、こういうご提案をいただきましたので、4月19日のボランティアツアーが能登空港に到着後、このチャーター便が、のと里山空港から七尾特別支援学校の生徒を乗せて関空に向かいます。関西では、生徒を万博に招待するほか、現地の特別支援学校とともに、デザインワークショップを開催いたします。翌20日には、生徒らが関空からのチャーター便で、のと里山空港へ戻りまして、その到着した便で、ツアー参加者が関空に戻るとしております。県としても、ツアー実施に向けた調整、七尾特別支援学校の参加生徒の募集などで積極的に協力いたします。今回のチャーター便についてですが、両空港を結ぶ初の運行でありまして、両空港が結ばれる記念すべき日であります。そこで、チャーター便の到着に合わせて、19日には、のと里山空港において、全日空の万博特別デザイン機との記念撮影など能登の子供たちを対象としたイベントを開催いたします。本日より、イベント参加者の募集を開始いたしますので、多くの方にご応募いただきたいと思います。全日空さんからは、万博関連のチャーター便を運航するのは、のと里山空港のみとお聞きをしております。これまで全日空さんには能登の被災地に対して、能登復旧支援割をはじめ、義援金など多大なご支援をいただいております。また、昨年末12月25日には、能登羽田便を震災前のように、1日2便に復便いただいたところです。この場をお借りして改めて全日空さんに御礼申し上げたいと思います。ありがとうございます。今回のご提案についても、七尾特別支援学校の生徒さんにとって大変貴重な学びの場となるとともに、関西の皆様に能登の魅力や現状を知っていただく、またとない機会となると考えており、改めて感謝申し上げたいと思います。県としても、今回の、能登関西相互チャーター便の実施を含めて、これまで以上に能登唯一の運行会社である全日空さんとより一層連携をし、のと里山空港を活用した復興支援によりまして、能登の復興に繋げてまいりたいと存じます。以上、私からの報告であります。
 

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