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更新日:2025年2月12日

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記者会見の要旨 - 令和7年2月6日 -

令和7年2月6日(木曜日) 14時00分~

会見資料(PDF:1,048KB)

知事

  今日は6月の補正予算で計上いたしました令和6年能登半島地震の被災者の見守りや、専門機関による支援状況をちょっと具体的に報告いたします。スライド1をご覧ください。地震により被災して、仮設住宅や、みなし仮設住宅などに入居している方の孤立防止のため、昨年7月から全県下で被災者の見守りや相談支援などを実施しております。建設型仮設住宅のある9市町では、各市町が社会福祉協議会などに委託して実施し、それ以外のみなし仮設住宅等のある10市町では、県が広域避難された方を受け入れた市町の社会福祉協議会に委託して実施しております。この被災者の見守りに際しては、社会福祉協議会などに雇用された職員でもあります生活支援相談員が、仮設住宅などの被災した世帯を戸別訪問し、健康状態に問題はないか。困りごとがないかなど声をかけ、また傾聴し、必要に応じて介護事業者などの支援機関に繋いでおります。また、石川県では、石川県地域支え合いセンターを設置して、生活支援相談員の研修などを実施し、市町の後方支援を行っております。現在、この生活支援相談員は、全県下でおよそ200人配置されております。被災した世帯約1万3,000世帯に対しまして、これまでに延べ8万回訪問いたしております。なお、訪問の頻度としては、1、2カ月に1回程度ですが、健康面や生活面に課題があり、丁寧な対応が必要な場合、週に1回の訪問とするなど、状況に応じて対応しています。被災者からは、様々な支援制度のチラシの内容が理解できなかったが、相談員に教えてもらって助かった。また、支援者からは、相談員の聞き取りを通じて、災害ボランティアのニーズ把握ができたなどの声が届いて、被災者に対しまして必要な支援がピンポイントで届いていると認識しています。

  スライドの2をご覧ください。被災地を離れ、広域避難された被災者、顔見知りとも離れ離れになって、地域との交流とか、外出する機会も減ったことから、この被災者同士の交流を促すために、県として各市町の社会福祉協議会に設置した。地域支え合いセンターが中心となって、被災者向けのカフェやサロンを実施しております。具体的に申します。被災者同士の交流、歓談、健康体操などのレクリエーション、住まい生活などの相談会の同時開催、また支援物資の提供もしております。広域避難をされた被災者向けのサロンについては、これまで金沢市をはじめとした県南の7市町で、累計100回開催されております。代表的なものとして、金沢市の「あつまらんけ~のと」や白山市の「のとカフェ白山」などがございます。参加された方からは、離れ離れになっていた人と再会できて嬉しい。今後も交流会があったら参加したい。大変好評をいただいてございます。今後も開催してまいります。

  スライド3にいきます。地震発生後に、多くの被災者が長期にわたる避難生活や、精神的なストレスなどによりまして、特に高齢者におかれては、心身機能の低下が懸念されており、こうした方々の介護予防支援に取り組むことが大変重要です。昨年6月から、県リハビリテーションセンターが、能登6市町の病院のリハビリ専門職と連携して、仮設住宅や被災自宅で閉じこもりがちな高齢者などの要介護化や状態悪化から予防するための事業を実施しております。具体的には、仮設住宅の集会所などで、介護予防のための教室を開催しております。現在、34団地の集会所などで、週1回活動し、これまで延べ約300回開催。3,000人近い方が参加しています。その活動メニューとしては、体操、脳トレ、手芸などがありまして、参加者からは、みんなと顔を合わせて一緒に体を動かせるのが楽しいと、こういう声をいただいております。今後も団地住民の自主運営への移行を促しながら、他の団地へ順次拡大してまいります。また、仮設住宅への戸別訪問による相談支援、仮設住宅の生活環境の改善も行っています。各市町の見守り、相談支援から情報をいただいて、リハビリ専門職が個別訪問し、生活の困り事の相談に応じております。例えば、車椅子を使用している方には、慣れない仮設住宅においても、室内の移動やトイレやお風呂、台所の使用など、問題なく生活できるように丁寧に動作確認の支援を行っています。また、個別の身体機能や生活ニーズに合わせて、新たな手すりを追加で取り付けるなど、生活改善支援も行っています。これまで全ての仮設住宅の中から、200戸余りの要望をいただき、順次改修工事を実施しています。特に足腰が弱くなった高齢者の方は、浴槽に入るのが困難です。そこで、リハビリ専門職が動作確認をして、踏み台や手すりを追加的に取り付けた。そのおかげで、冬でも安心して温かいお風呂に入ることができたと聞いております。

  スライド4に移ります。食べる方ですね。被災者は、長期にわたる避難生活や仮設住宅などへの入居に伴う環境変化によって、食生活の乱れや、栄養バランスの悪化が懸念されます。そこで、3つの関係団体と連携し、昨年10月から食生活の面から被災者の健康維持を応援しています。まず、石川県栄養士会と連携した栄養指導。これは栄養士さんが仮設住宅入居者を訪問して、食事の状況や、体重の変化、持病などの体の状態について聞き取り、特に栄養バランスの乱れが懸念される方などに対して、食事内容や調理方法に対するアドバイスを行うなど、被災者1人1人の状況に合わせた栄養指導を行っています。これは市町からの要望を受けて、順次、仮設住宅を訪問しています。昨年12月末までには、1,300人を超える方々を訪問し、支援し、参加者からは、栄養バランスを考えて調理をしたいとか、定期的に体重測定をし、自分の体の変化に目を向けたいと、こういう声をいただいております。次に食生活改善推進員による料理教室も行っています。石川県食生活改善推進協議会と連携して、仮設住宅の集会所などで、料理教室を開催しています。野菜の摂取を促す料理、IHや電子レンジなど限られた調理器具でも手軽にできる料理を紹介するなど、工夫しながら支援を行っています。12月末までに約200人の方に参加いただいて、炊飯器がなくてもご飯が炊けることに感心した。どの料理の味付けも良くて、自宅でも試したいと、こういう声をいただいています。3つ目は、石川県医師会医師会と連携した歯科医師や歯科衛生士による口腔ケア支援であります。これも市町の要望に応じて、仮設住宅集会所などで歯科健康相談のほか、歯磨き、入れ歯の磨き方の指導、また、歯科健康教室など、歯と口の健康維持の観点から支援を行っています。12月末までに400人以上の被災者を支援し、歯のことについて相談できて嬉しい。口の健康が体の健康に繋がることがわかった、すぐ受診したい。こうした声もいただいております。引き続き、関係団体と連携し、見守り相談支援、介護予防支援、適切な食生活の実践、こうした被災者に寄り添った支援を行ってまいります。

  スライド5に移ります。明日、2月7日金曜日から9日日曜日にかけて3日間、東京国際フォーラムで、いしかわ伝統工芸フェア2025を開催いたします。これ私が出られないので、徳田副知事に行ってもらいます。このフェアは、平成7年にスタート。首都圏の皆様に石川の伝統工芸の魅力を発信するイベントとして定着しておりまして、今年で30周年となります。先月、この30周年を記念して、日本橋高島屋で、いしかわ伝統工芸フェア30周年特別展を開催しましたが、3日間でなんと1万人を超えるご来場をいただき、なんと約2千3百万円を3日間で売り上げると、大変大盛況でありました。ありがとうございます。今回のフェアでは、県内全36の伝統的工芸品を一堂に集めて、展示販売を行うほか、若者や子育て世帯向けのカジュアルな工芸品の展示販売を行います。また、輪島塗の沈金や、檜細工など石川の伝統工芸の手技を体験できる工芸体験教室も行います。また、伝統工芸の器を使ったテーブルコーディネートも行います。今回のフェアでは、地震・豪雨復興応援企画として、能登の産地からより多く出展されておりますし、被災した産地が復興に向けて取り組む姿を動画やパネル展を通じて発信いたします。また、被災した輪島塗の職人と、火災で焼失した沖縄県の首里城の復元に取り組む琉球漆器の職人との交流を紹介するパネル展示も行います。また、ステージイベントでは、能登半島地震で倒壊した輪島塗の工房から無傷で見つかった漆塗りのバイオリンの演奏を行うほか、ミス加賀友禅による着物ショーを行います。バイオリンの演奏を行うのはリトアニア出身のジドレさんです。

  最後に、2月4日から続いております大雪について申し上げます。現在の強い寒気は一旦ピークを過ぎまして、今後、小康状態となりますが、明日の日中から再び強い冬型の気圧配置となります。週末にかけまして、県内は警報級の大雪という予報が出ております。県としては大雪などの対応について、本日、午後4時から各部局の実務担当者で構成する災害対策本部連絡員等会議を開催し、防災体制について万全を期します。県民の皆様におかれましては、大雪の際は、不要不急の外出は控えてください。除雪作業中の事故が起きておりますので、除雪作業は2人以上で行ってください。事故防止対策を徹底してください。また、気温が低くなる場合はですね、糸を引く程度の水を出しておくなど、水道管の凍結防止対策をお願いいたします。十分注意をいただきたいと存じます。
 

 

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