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令和7年2月13日(木曜日) 14時00分~
冒頭私から3点ご報告させていただきます。
まずスライド1をご覧ください。能登官民連携復興センターの現状の取り組みについて報告をいたします。能登官民連携復興センターは、復興支援に取り組む地域団体等に伴走して、全国からの人材・資金・ノウハウといった様々な支援を効果的に結びつけるコーディネーター的な役割を担う組織であります。昨年10月に開所いたしました。現在の取組内容について報告いたします。
まず、「休眠預金を活用した資金支援」として、長期間取引のない預金いわゆる「休眠預金」を活用して、一般社団法人RCFが、まちづくりやなりわい再建への支援に取り組む地域団体等に活動費を助成することとしておりまして、センターは、地域団体等の掘り起こしや、採択団体の伴走支援等で連携しております。これは、昨年末から公募を開始し、申請の前に必須となる事前登録に33件登録をいただきました。地域の復興に取り組む地域団体や、伝統工芸の復興に向けた協議会などが申請を予定しております。
次に、「COMPLEXの寄付金を活用した資金支援」として、復興支援のために企業等から県に寄せられる寄付金の受け皿として創設いたしました「能登復興応援基金」を活用し、センターが主体となりまして「1.漁業など能登の特色ある1次産業の再興」「2.能登が誇る伝統文化や地場産業の活性化」「3.子どもたちの心身の健やかな育成や、全世代的な学び、活動・交流の拠点づくり」、これをテーマとして事業計画を公募し、複数年にわたる継続的な支援を実施してまいります。具体的な公募内容については、令和7年度当初予算編成の中で検討しております。
スライド2にまいります。次に、「スポットワークの活用による被災事業者の人手不足の解消支援」として、昨年11月に石川県とセンターと株式会社タイミーの3者による連携協定を締結いたしました。タイミーが提供するスポットワークのマッチングサービスを活用して、被災事業者のスポット的な人材確保を支援してまいります。ILACや金融機関などとも連携し、能登にスポットワークの浸透を図っていくこととしておりまして、能登6市町でセンターが呼びかけた事業者において、新たに60回以上の募集がございまして、約半数のマッチングにつながっております。この事業は、事業者向けのセミナーやお仕事相談会などを通じて、引き続き周知を図ってまいります。
それから次に、「LINEヤフー株式会社と連携したプロボノ支援」としまして、今年1月にセンターとLINEヤフーは、職業上の技術や経験を活かして、ボランティアで行う支援活動「プロボノ」に関して基本合意書を締結しました。センターが活動先の調整等を行いつつ、まずはLINEヤフーの社員の方々が、ITや情報発信関係の分野を中心に能登でプロボノ支援を実施することとしておりまして、3年間で延べ300人規模での支援を目指しております。早ければ、今月末頃からマッチングを実現していくこととしておりまして、活動の第1弾として、白米千枚田愛耕会に対して、千枚田の復旧過程をWebやSNSで情報発信していくなどの支援を実施していく予定です。また、今後、センターとLINEヤフーで共同事務局を設置し、他の企業様にも参加を呼びかけて、支援の輪を拡大してまいります。こうしたセンターの取り組みが、能登の創造的復興を加速させる原動力となるよう期待をしておりますし、県としても、引き続き、センターと緊密に連携をしてまいります。
2つ目のテーマは、奥能登豪雨被災者向け応急仮設住宅の整備状況です。スライド3をご覧ください。まず、地震の被災者向けについては昨年12月までに、必要戸数6,882戸全ての建設を完了。また、豪雨により浸水した仮設住宅の修繕工事についても、全戸の修繕を完了しています。豪雨の被災者向けについては、これまでに必要戸数286戸、この全てに着工しておりますが、今月18日には輪島市の30戸、28日には珠洲市の22戸が完成する見込みとなりましたので、お知らせいたします。輪島については、門前第1団地30戸です。珠洲については、野々江町第8団地22戸であります。引き続き、残る輪島市の234戸については、3月末までの完成を目指して、整備を進めております。基本的に、この応急仮設住宅の全てが完成し、鍵をお渡しすることができましたら、私もこの防災服を脱いで、背広に戻りたいと思っております。
スライド4にまいります。3点目の報告です。来月2日、3月2日ですね。のと里山空港で復興イベント「能登まるごと味覚まつり」を開催いたします。地震や豪雨の影響により、地元市町の食イベントや地域の祭り等が中止・規模縮小となっています。例えば、例年多くの人で賑わう、穴水町のジャンボかきまつりは、例年2月開催しておりますが、今年は中止と聞いております。そこで、地域の交流拠点である、のと里山空港におきまして、様々な団体と連携して、能登の味覚を堪能できる食のイベントを開催します。こうした食をテーマとしたイベントの開催は初めてです。イベントを通して、能登の魅力の一つである食の発信、地域の賑わい創出につなげたいと思っています。チャレンジであります。イベントは「能登まるごと味覚まつり」と銘打ちまして、具体的な企画は、まず、空港内のレストランあんのんでは、カニや牡蠣などの海の幸をふんだんに使った「能登まるごと鍋」を提供します。仮設飲食店舗NOTOMORIでは、各店舗がこのイベント限定の能登の味覚を堪能できる料理を提供します。また、空港内の売店やNOTOMORIにおきまして、能登が誇る地酒を提供いたします。屋外では、牡蠣などの炭火焼も提供いたします。さらに、太鼓やダンスなどのステージイベントも行いますし、金沢星稜大学との連携によるお菓子づくり、子ども向け縁日など、たくさんの企画を考えておりまして、ファミリーでお楽しみいただけると思っております。なお、より多くの方に、空港レストランあんのんや売店、仮設飲食店舗NOTOMORIを周遊して、能登の食材を堪能していただけるように、スタンプラリーも実施いたします。今回、連携協力いただく団体の皆様には、心から感謝申し上げます。また今後も復興に向けて、ご協力いただけるようにお願い申し上げます。引き続き、のと里山空港を支援の拠点、賑わいの拠点として有効に活用していくように取り組みを進めたいと思います。
私からは以上であります。
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