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令和7年1月16日(木曜日) 14時00分~
記者の皆さんには、お忙しい中お集りいただき、ありがとうございます。 冒頭、私よりお詫びを申し上げたいと思います。金沢西高等学校教諭逮捕の件であります。残念ながら、皆さんもご承知と思いますが、県立高校の教諭が住居侵入、覚醒剤取締法違反の容疑で逮捕されるということになりました。大変申し訳ありませんでした。昨今、薬物乱用が大きな社会問題となっている中、このような事態に至ったことは石川の教育に対する県民の信頼を揺るがす、極めて遺憾なことであります。改めて県民の皆様に深くお詫び申し上げます。今後、警察の捜査状況を注視し、事実関係を確認のうえ、厳正な処分が行われることとなります。県教育委員会では、逮捕の発表があった当日、1月10日の午後に臨時の県立学校長会を開いて、北野教育長から、勤務内外を問わず、自己の行動を律し、服務規律を確保するよう改めて指導の徹底を指示したと聞いております。また、金沢西高校において、保護者説明会を開催したほか、スクールカウンセラーを増員して配置し、生徒の心のケアに努めていると聞いております。教職員に限らず、すべての県職員が、このような不祥事を再び起こすことのないように、改めて規律厳正を求めてまいりたいと思います。
続いて、スライドも活用しながら報告させていただきます。まず伝統的酒造りシンポジウムの開催です。昨年12月に、日本の伝統的酒造りがユネスコ無形文化遺産に登録されました。これを記念して、地震や豪雨で被災した酒蔵関係者を支援する意味も込めまして、文化庁が主催となって、今月25、6の土日2日間、金沢港クルーズターミナルを会場にして、「匠のわざと日本の文化を未来へ紡ぐ伝統的酒造りシンポジウム」を開催いたします。オープニングセレモニーでは文化庁の都倉俊一長官もご出席賜ります。私も出席させていただきます。期間中は、中田英寿氏らによる日本酒トークに加えて、本県の蔵元らが登壇し、被災した酒蔵の復旧・復興に向けた熱い思いを語るトークセッションも開催されます。また、御陣乗太鼓や加賀獅子など伝統芸能の上演、地酒の飲み比べ体験。これは地元のおつまみというか産物も用意しております。文化体験など、「学ぶ」「味わう」「繋げる」の視点で、伝統的酒造りの歴史や魅力を体験できる多彩なイベントが行われることとなります。このイベントは、能登の酒蔵の復興の後押しにもつながることを期待しておりまして、ぜひ、多くの皆様にご来場いただきたいと思っております。県内外、また海外の方にも大いにPRさせていただきたいと思っておりますし、この企画をいただいた文化庁の皆様に改めて御礼申し上げます。ありがとうございます。
スライド2番目です。北陸3県連携による県産品の海外販路開拓の報告をいたします。県産品の海外販路開拓支援は、これまで、北陸3県それぞれ個別に実施しておりましたが、令和5年11月の北陸3県知事懇談会で、私から提案をいたしました。3県が連携して取り組むことで、より一層の相乗効果を発揮できるのではないかということで、今年度から連携して実施しております。具体的に申し上げます。昨年10月に、フランス・パリの国際展示場で開催された欧州最大級の食品展示会に、初めて3県共同で出展し、5日間でバイヤー1,000人が来場し、7社12商品が成約するという成果がありました。また、11月には、シンガポール最大の日本酒イベント「酒まつり」に出展し、共同でPRしましたところ、3日間で約3,000人が来場し、155万円を売り上げるなど好評を得たところであります。さらに、伝統的酒造りがユネスコ無形文化遺産に登録されたことを追い風に、明日17日から、シンガポールのレストランやスーパーマーケットでの北陸フェアを開催します。フェアの内容として、現地高級レストラン、Whitegrass、これはフレンチ、 Willowこれはアジア料理、MOSS CROSS TOKYO Singaporeこれは和食、Atelier Yomoこれも和食。この4店舗で3県の日本酒や食材を活用した特別メニューを提供することとしております。初日の明日17日は、現地バイヤー、メディア、インフルエンサーを招聘したオープニングイベントを開催し、能登の酒蔵をはじめとした日本酒を提供するほか、輪島塗などの伝統的工芸品の展示も予定しております。併せて、富裕層が多いエリアのスーパーマーケット、IROHA MARTと、HAO MARTの2店舗で明日から2カ月間、3県の県産品の販売コーナーを設置するほか、日本酒の試飲会の開催、能登半島地震のパネル展示コーナーを設けることにしております。3県が連携することで、現地バイヤーや消費者のニーズに対応した幅広い商品の提案が可能となりますし、3県それぞれのノウハウやコネクションを活用した効率的な事業展開が期待できるものと考えています。また、こうした取り組みについては、一過性に終わることなく、海外アンテナショップとの相乗効果も図るなど、引き続き、県内事業者の海外販路開拓を支援したいと思います。
次、スライド3。カーボンニュートラルに向けた主な取り組みの報告をいたします。改めておさらいをしながら申し上げます。石川県は、全国に比べ、家庭と運輸部門でCO2排出量の割合が高いことから、カーボンニュートラルに向けては、県民の皆さん一人ひとりの取り組みの実践が必要となります。今回、9月補正予算で措置した新たな取り組みについて、現時点の進捗状況を報告いたします。まずは、重伝建地区である金沢市の東山・主計町において、県、金沢市、北陸電力、北國銀行の4者が連携して、町並み景観に配慮した地域の脱炭素化を進める取り組みであります。この取り組みは、家庭部門での再エネ拡大の促進のため、県内全域を対象に住宅の太陽光パネル設置に対し助成し、設置家庭では節電に努めていただき、その余剰電力を重伝建地区に供給することで、環境的側面から観光地の魅力を高め、県民参加による地域の脱炭素化のモデル構築を目指すものです。本事業の趣旨に賛同し、太陽光パネルを設置されるご家庭には、最大35万円を支援することとしておりまして、10月の受付開始以来、58件の申し込みをいただいております。今年度の受付は、国との補助金の関係上、1月末に締め切りとなっております。太陽光パネルの設置は、CO2だけでなく、光熱費の削減にもつながりますので、家庭での太陽光導入について、ぜひご購入をいただき、活用いただきたいと思います。
次に、路線バスへのEV導入に向けた冬期実証について報告いたします。昨今、バスの世界でもEVの導入が進み始めております。雪国では、交通事業者に雪道の走破性や寒冷時の航続距離等への懸念があることから、その不安を解消するために、金沢市とも協力して冬期の実証運行を行い、EV導入の後押しを図るものです。今回の実証は、1月20日から2月3日までのうち、14日間行います。ルートは金沢港クルーズターミナルから金沢駅経由、野町駅までの区間です。使う車両は、大阪・関西万博でも使用される、いすゞ製の国内初のBEVフルフラット路線バスで、実証運行の形で公道を走るのは国内初となります。ぜひ皆さんもお乗りいただきたいと思います。事前に募集した乗車体験モニターには、300人を超える申し込みをいただいておりまして、実証に先立ち、明日17日、報道機関の方に向けた試乗会を実施いたします。ぜひお乗りください。私も村山金沢市長と共に同乗させていただきます。これは後部座席までフルフラットであり、非常に静かだと聞いております。ぜひ皆さんも体験をしたうえで、リポートもお願いしたいと思います。
インフルエンザの状況について、県民の皆様に注意喚起をさせていただきます。昨年12月の最終週において、定点1医療機関あたりの患者報告者数が、30人を超えました。今月7日火曜日に、注意報から格上げし、インフルエンザの警報を発令しました。また、直近1週間における患者報告数が、今シーズン最多となっております。冬場には、新型コロナウイルスなど、他の感染症の流行も懸念されます。改めて、県民の皆様には、手洗いの励行、換気、咳エチケットなどの実施、感染予防に努めていただきたいと存じます。
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