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令和6年7月30日(火曜日) 14時00分~
応急仮設住宅について、要望は6,804戸いただいております。今日時点であります。着工済みが6,732戸、完成済み、鍵を引き渡し済みということで5,498戸、これが現状であります。新しいところでは、この内灘町室に7月30日に10戸着工することになっております。液状化の地域というふうに認識いただければと思います。
大事なところに入ります。要望戸数は全部で現在6,804戸です。応募、希望戸数全部が6,804戸です。そのうち、6,262戸を8月末までに完成予定となっています。問題は、今までも原則8月中と申し上げてきましたが、明らかになってきました。残る542戸はどうなっているのか確認しました。まず、市町から5月以降に追加で建設要請があったものが入っています。また、市町からの要請で、建設の途中で設計の変更のお願いがあったり、仕様の変更があったものもあります。様々な市町の要望に変化がありました。おそらく市町でも意向調査の結果、住民の皆さんから、やっぱりこっちがいい、あっちがいいと様々な要望にお応えしての申し入れが、市町から県の方にもあって、これだけの戸数が8月から遅れてしまうという事実です。そこで、9月以降に完成する住宅の内訳について報告いたします。まず七尾市は要望の戸数完成。輪島と珠洲は、やはりちょっと遅れるというとこです。羽咋市も要望の戸数完成。内灘町、志賀町、宝達志水町、中能登町もちょっと遅れるということです。穴水町、能登町は、要望の戸数を完成するというふうに報告をいただいております。
スライド3です。これは、542戸のいわゆる遅れます、9月、10月、11月になりますという内訳です。理由は、まず輪島市の「ゾウさん公園用地等」、また珠洲市の「飯田小学校グラウンド」や「大谷小中学校グラウンド」の仮設住宅については、これは市町からの要請によって、建設途中に設計変更や仕様の変更などがあったため、遅れるということになったということです。それから、それ以下の、珠洲市で申し上げれば、「蛸島港」「見附公園」「城山街区公園」「宝立民有地」「道の駅狼煙」「旧上黒丸小中学校」「横山民有地」「上戸町寺社民有地」「野々江民有地」、それから内灘、志賀町、中能登町、宝達志水町は、市町から5月以降に追加の建設要請があったものであります。改めて、建設を担当している事業者の皆さんにも感謝申し上げます。また、市町の担当者にも、住民の意向調査を踏まえて調整をいただいていることに感謝申し上げます。今日時点での具体的な数値、場所について、まず報告をさせていただきました。従いまして、1次避難所や2次避難所などにおいては、仮設住宅が出来て、鍵をお渡しするまでは、大変厳しい環境の中で生活をせざるを得ないということになります。こうした、いわゆる日常の生活支援、健康支援等、見守り活動を含めて、しっかりと対応したいと思いますし、市町との連携も取りたいと思います。
次は、生業についての報告をさせていただきます。被災事業者、応急的な営業再開の支援です。ご承知のとおり、6月補正予算で、営業再開支援補助金を創設しました。予算額10億円、補助の上限額が1件あたり300万円となっておりまして、その報告です。これは国の補助金の対象とならない仮店舗用のコンテナ、仮倉庫、キッチンカーなどの取得を支援するものであります。そこで、6月補正予算が通った後、先月から募集を開始し、幅広い業種で相談や申し入れをいただいてございます。卸や小売り、飲食、建設、製造などの業種であります。説明会を計17回、集中的に開催をいたしました。それから、早くやった方がいいとのことで、申請の書類を極力簡素化にしております。コールセンターには、約250件の問い合わせがございました。募集開始から1ヶ月で、既に27件の申請をいただいております。これは、公費解体の進展に伴って、さらに申請が増加するという見込みであります。やはり公費解体を1件でも多く、1日でも早く進めることが、生業の再建にも直結すると、こうしたデータにも出てまいりました。申請いただいた6割が珠洲、輪島等の奥能登であります。中能登3割、その他1割となっております。どういう事例かというのを報告します。まず、仮店舗として使いたい。営業停止中の美容室さんで、本復旧までの繋ぎとして、自社の敷地内でコンテナの仮店舗で営業を再開したいと。写真をご覧いただければと思います。また、仮倉庫として、これは被災したガソリンスタンドさん。復旧に向けて商品や機材、タイヤなどを一時保管する仮倉庫を設置したいという申し入れがありました。それから、キッチンカーとしては飲食店さんですね。営業停止中の飲食店は、当面の売り上げ確保に向けてキッチンカーを購入して、移動販売に挑戦したいとのことです。また、既に経産省にございます、なりわい補助金、なりわい再建補助金や、持続化補助金、どちらかというと、持続化補助金の方が使い勝手が良いというふうに評判になっておりますが、施設修繕に活用できる持続化補助金について、この活用も促しておりまして、早期の営業再開を後押ししてまいりたいと思います。
次、商店街の復旧復興です。おさらいとなりますが、地震で多くの能登の商店街で建物倒壊、道路の地割れ、甚大な被害が発生し、これは商店街でも同様でありました。施設の被害がなかった商店街でも、当然、広域避難されていますから、人出・売り上げの減少、こういう影響が出ています。そこで、商店街の復旧復興を1日も早く軌道に乗せるため、ソフトとハードの両面から支援が必要ということで、ソフト面の支援とハード面の支援について事例を報告します。まず、賑わい創出に向けたイベントなどへの支援です。県では「商店街賑わい創出事業補助金」を出してございます。発災後は金沢や加賀で開催されるイベントの申し込みが多数ありましたが、7月以降は能登でのイベントの申し込みもございます。例えば、8月18日等には「穴水町商店街にぎわいテント市」が開催されます。9月21日から23日の連休には「能登食祭市場33周年祭」などで行われまして、既に80件が採択されております。能登では16件、金沢・加賀では64件。既に皆さんも取材していただいていると思いますが「出張輪島朝市」「門前マルシェ総持寺通り商店街」、また「一本杉マルシェ」七尾市の一本杉商店街、こういったことが行われております。次にハードの支援ですが、早期事業再開に向けた仮設商店街の整備、これは中小企業基盤整備機構の仮設施設整備支援事業を活用しておりまして、8月以降に能登各市町で、順次仮設商店街が整備されます。これは、地域の商店街の皆さん、飲食店、スーパー、理容店等が入居して事業再開の予定であります。具体的に申し上げれば、七尾市の「一本杉通り」が8月中旬、珠洲市の「道の駅すずなり」が9月上旬、志賀町の「道の駅とぎ海街道」が9月上旬、「シーサイドヴィラ渤海・夕陽が丘公園」が10月上旬、輪島市では「禅の里広場等」が10月上旬、穴水町は「防災広場」が10月上旬という形で、こうして商店街が徐々に復活いたしますので、仮設商店街でありますけれども、ぜひご利用いただき、応援商品をお願いしたいと存じます。宜しくお願いします。
次に、雇用の面、外国人材の件で報告いたします。いしかわ外国人材活用ワンストップセンターの開設をいたします。実は、県内企業では人手不足、恒常化する中で、外国人材を含む、多様な人材の活用が渇望されております。データを報告します。県内の外国人労働者数、平成21年4,224人です。今から15年前です。令和5年、昨年で1万3,068人。15年間で3倍、外国人労働者に県内で活躍をしていただいております。企業の中には、新たに外国人材を採用したい、人手不足と言いつつも採用した外国人材が中々定着しない、また働いている外国人材の雇用管理に悩んでいるといった悩みがあると存じます。そこで、8月1日からILACの中に、いしかわ外国人材活用ワンストップセンターを開設することといたします。ここには専門のコーディネーターを1名配置いたしまして、人材会社などともに連携しながら、外国人材の採用、そして定着に向けて伴走支援をさせていただきます。それから、このILACのワンストップセンターを開設するのと同時に、県内の企業に外国人材の雇用確保の機会を提供し、また外国人労働者を呼び込むために、県内企業の魅力をPRいたします。これは、11月に東京で大都市圏の外国人留学生等と県内企業との合同企業説明会の開催をいたします。マッチングです。海外の外国人大学生等に向けたオンライン説明会の開催をいたします。県内の各企業の人手不足、猫の手も借りたいと、安定的な事業展開をするため、外国人労働者も雇用したいと、そういう方々の要望に、県としてもこういう形でお答えしていきたいと思います。
冒頭、私からの報告は以上であります。
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