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令和6年1月27日(土曜日) 10時30分~
今日、インフラにおける水、上下水道の現状と今後の課題とこのことについての報告をさせていただきます。まず断水の状況です。元旦の時点で、発災のときに、県内19市町のうち16市町で約最大11万戸が断水をいたしました。関係者に取り組みいただき、そのうちの8市町の約6万6,000戸で断水は解消しております。26日現在で8市町、今から言います。約4万4,145戸が未だに断水の状況であります。内訳を申し上げます。輪島市が約1万戸、穴水町が約2,600戸、七尾市は約1万5,400戸、羽咋市が約85戸、珠洲市は約4,800戸、能登町が約5,300戸、志賀町が約5,200戸、内灘町が約760戸と、既に断水が解消しておりますのが、白山市、加賀市、津幡町、宝達志水町、金沢市、能美市、中能登町、かほく市であります。断水という状況なので、給水の対応を給水車、延べ3900台を派遣いただいております。日本水道協会、これは全国の241の自治体から給水車を出していただきました。陸上自衛隊、航空自衛隊、国交省、各地方整備局から給水車を派遣いただき、ありがとうございました。給水支援として海上保安庁の巡視船から、また海上自衛隊の多用途支援艦による給水車への水の補給であります。
次に行きます。水道の応急復旧ですね。まずはということで、応急復旧の流れを申し上げます。一番の左のここから説明させていただきます。取水施設、河川・井戸、浄水場に導水管によって水がやってきます。1番申し上げます。浄水場上流側の施設および管路の被害調査から始めて、復旧しています。取水施設であったり、導水管であったり、結構奥能登、浄水場がやられておりまして、どの程度破損したのかと、珠洲市の宝立浄水場、輪島市の輪島浄水場、七尾市の岩屋浄水場など、各市町の主要な浄水場が多数被災をしたと。その象徴的な写真がこれであります。2番目、浄水場から送水管で配水池にやってきます。浄水場の下流側。配水本管の施設管路の被害調査、復旧、まさしく送水管であったり、配水池であったり、配水本管が相当の大ダメージを受けておりました。一つ一つ、いわゆる通水、水を通しながら、どこが破損しているのか、確認をして応急復旧をすると、この作業をしております。最後にお宅に配水管で来るんですが、このお宅に来る配水管の本管や支管、漏水調査、復旧と、これも通水をしながら、どこがどの程度破損をしていて、それをどういう工法で、復旧するのかと、この作業を、一連の作業をずっとしていただいております。これの行く手を阻んだのは次の問題ですね。凍結の場合などの住宅地に近い配水池、配水管の損傷とは違うと。今回は地震による破損ですから、大元の浄水場の損傷や、浄水場に通じる道路の被害があったことに加えて、道路の下に配管されておりますので、道路が傷むイコール水が通る配水管も破損と、これは配水管も広範囲に損傷しているため、復旧に時間を要しているという状況であります。
はい次。それではこの断水解消に向けて復旧作業の状況はこういうふうになっております。日本水道協会の応援協力をいただいて、応急復旧を進めています。この日本水道協会技術職員約170名と。各地域から来ていただいておりますが、これはこの工事を請け負っていただいている作業員の方の日々の泊まる場所、いわゆる寝食、これも確保しながらでありますので、先般道路の案件で申し上げたように、現場と、自分が泊まっているところとの往復に、大変な手間がかかると。物理的な環境でもあったということです。それで、奥能登6市町では、おおむね被災した浄水場の機能回復を終えて、水を流して通水して漏水調査、修繕を行う作業に入っています。今後、通水エリアを拡大して、1日も早い復旧を目指したいと思います。本当に感謝してます。珠洲市は、現地派遣が日水協の中部・東北支部、能登町は日水協の関西支部、輪島市は日水協の関東支部、穴水町は日水協の関西支部、七尾市は日水協の中部支部、志賀町は日水協の関東支部と、それぞれエリアごとに、各市町に入っていただいていることに、お礼を申し上げます。
次。次県水ですね。石川県の方ばかりではないので、石川県の状況を申し上げます。石川県の水道用水、供給事業を県水というふうに言います。これは手取川ダムを水源とし、鶴来の浄水場から、北は七尾市から南は加賀市までの9市4町に送水をしています。給水市町が七尾市、中能登町、羽咋市、宝達志水町、かほく市、津幡町、内灘町、金沢市、野々市市、白山市、能美市、小松市、加賀市、このエリアです。給水能力は約24万4000立米。これは県全体の水道水の約4割。送水管の延長は約200キロです。県としては、各市町に設置した供給ポイント、これ20カ所ございます。そこまで送水し、各市町は供給点から各ご家庭へ配水すると、こういう仕組みであります。手取川ダム、鶴来の浄水場を経て、加賀や、小松や能美や白山、こうやって七尾までの全県に県水を送水しております。こういう県水の体制になっています。
はい次。今回の非常に困難な事案を申し上げます。地震発生後、内灘町以北の送水をまず停止しました。その上ですぐ南側から順次点検補修し、1月4日までには、中能登町まで送水できました。中能登町まで。中能登町は七尾市のすぐ下です。ところが、中能登町で被害が集中し、同程度の被害が続くと、七尾市への送水に2カ月以上かかると1月16日に公表をいたしました。その後、点検をしていただいた結果、想定より被害が少なくて順調に点検補修が進捗し、明後日29日月曜日に、七尾市の藤橋供給点まで送水を開始予定であります。引き続き、能登島までの早期復旧を目指します。能登島の須曽にポイントがありますが、能登島大橋、通っていかなきゃいけないんですね、送水管も。まずは29日、藤橋。ここですね。中能登町からちょっと入ったところで、七尾市内の藤橋、この場所です。被害が集中していたのは50カ所ほどですね、大きなダメージを受けておりました。中能登町のこの辺りが非常にダメージを受けていたということです。29日に藤橋供給点ですね。送水を開始予定であります。県水の送水管の復旧作業は、こういうふうな工事をあちこちでしておりますということです。
はい次。改めて水道の復旧時期の見通しでありまして、輪島市は2月末から3月末に仮復旧の見込み。珠洲市は、2月末から一部地域で仮復旧の見込みであり、以降順次拡大します。一部地域は4月以降となる見込みです。穴水町は2月末から3月末に仮復旧の見込みです。能登町は2月末から3月末に仮復旧の見込みです。七尾市は、七尾市街地、和倉地区、能登島地区を中心に、4月以降となる見込み。それ以外は3月末までに仮復旧の見込みと言っておりましたが、県水の進捗状況を踏まえ、市において見直し中と、こういうふうに言っておりました。先ほどの資料でお示ししたように、藤橋供給点まで29日に通水可能と。そこから、要は点検をして、水質は確認をして、供給という形になります。当然、今後の天候や不測の事態などにより遅れる可能性がございます。あまり想定はしたくありませんが、これ以上地震が来ないことを願っています。
次。下水道の方ですね、上水があっても排水しなきゃいけないですから、この下水の問題、被害としては、県内17市町で下水道の被害が発生しました。処理場は5市町にあります。七尾、輪島、珠洲、穴水、能登町です。管路は17市町にございます。被害を受けていますということです。能登を中心に集落排水、コミュニティ・プラント、合併処理浄化槽も被害が発生しております。ここが能登の水の厳しい象徴であります。下水道だけだとね、国交省の所管ですが、農村集落排水とか、漁村集落排水、これ農水省の所管ですよね。コミュニティ・プラント合併処理浄化槽、環境省の所管ですね。ちなみに、下水道などの普及率は昨年の3月末です。石川県は86パーセント、うち能登6市町は50パーセント、集落排水について、石川県全体では5パーセントですが、能登6市町では13パーセントもあるというふうに言った方がいいでしょうか。コミュニティ・プラントや浄化槽、合併浄化槽等はですね、石川県全体では5パーセントですが、能登6市町においては19パーセントもございます。1月24日時点の点検・復旧の状況を報告します。下水道については、関係団体より最大1日465名の応援職員を派遣いただきました。国交省、下水道事業団、下水道管路管理業協会、県外自治体の皆さんなどです。管路の県全体については、点検済みが、1860キロであり、全体の95パーセントです。点検したところ、今点検済みのうち、なんと25パーセントも被災しておりました。奥能登も点検済みは、320キロです。これ全体の77パーセントです。現在、奥能登で点検した320キロのうち、71パーセント被災をしていたと。ここはおそらく道路と、こういったインフラ一体に下水道の管路等も被災していたという実情であります。今は集落排水、コミュニティ・プラント、合併処理浄化槽、これは順次点検し、応急復旧の実施中でありまして、これに関わっている関係機関が、農水省、環境省、地域環境資源センター、土地改良連合会、いわゆる土改連ですね。それから漁村総研、さらに浄化槽協会など、より派遣をいただいております。県としましても、仮設住宅、またご地元にお戻りいただくには、上下水道一体で整備をし、復旧復興と。ということは、地域ごとに、復旧の見通しが出てくるということで、この情報を市町の皆さんと共有した上で、市町から地域住民にあなたの地域はこのぐらいですよと。復旧の目途をお示しいただく予定にしております。
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