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更新日:2024年10月2日

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記者会見の要旨 - 令和6年10月1日 -

令和6年10月1日(火曜日) 14時00分~

会見資料(PDF:1,483KB)

知事

   9月21日からの奥能登地域を中心とした豪雨から10日が経ち、残念ながら、昨日14時時点で、計11名の尊い命が奪われるという大変痛ましい状況となっています。お亡くなりになられた方々に、謹んでお悔やみを申し上げます。そして、被災された方々に、心よりお見舞いを申し上げます。県議会におかれましては、令和6年能登半島地震からの復旧復興に関する予算を含む9月補正予算をご承認いただきました。ありがとうございます。

   今回の豪雨災害からの復旧については、被災状況などを速やかに把握し、国に財政支援を強く求めて、遅くとも12月議会までに必要な予算を措置いたします。本日は、奥能登豪雨発災からこれまでの状況、被災市町への政府や県内外自治体からの職員派遣、先週から拡大したボランティアの活動状況などについてご報告をしたいと思います。これから先は画面の資料をもとに報告をさせていただきます。

   奥能登豪雨、インフラの復旧状況から報告をいたします。道路、25路線48ヶ所が通行止めとなりました。国道249号七尾輪島線など奥能登へのアクセスルートが遮断でありました。現状17路線28ヶ所が、まだ通行止めでありますが、孤立集落は実質的に解消しております。引き続き関係機関と連携して、道路啓開に取り組みます。

   次、水です。約5,000戸が断水しました。輪島で約3,000戸、珠洲で1,750戸、能登町で230戸、これは電力の復電や水道管の修繕によって、約3,000戸が断水中です。2,000戸が修繕・改善をいたしました。引き続き、現地調査や水道管の修繕などを進めて、早期復旧に取り組みます。

   電気です。約6,500戸が停電をいたしました。現在、まだ約840戸で停電が継続しておりまして、内訳は輪島市で約590戸、珠洲市で約250戸、能登町で10戸未満、避難所および仮設住宅などへの送電は、これは9月26日に完了しております。この停電ですが、立ち入り困難な箇所については、道路などの作業現場へのアクセス改善に応じて順次、復旧作業を進めております。設備に甚大な被害がなければ、作業当日から数日程度で送電予定であります。

   通信です。奥能登4市町の携帯電話は基地局の約30%が停波となりました。これは輪島市、珠洲市、能登町、志賀町の292局であります。現在、約10%で停波が継続しております。2市、輪島市と珠洲市の84局はまだ停波となっております。いわゆる立ち入り困難な箇所については、道路啓開の後、原則3日以内に応急復旧予定、こういうスケジュールになっております。まずインフラの復旧状況でした。

   次、道路に関しましては、県のホームページで通れるマップを色分けをして公開してございます。赤が奥能登2市2町、市役所等への主要ルートであります。青は一般車両が通行可能です。緑は災害復旧関係車両のみ通行可能です。黄色のところは市道町道や仮設道路等による、う回路となっております。概ね各市町の主要なエリアには道路啓開が進んでおりますが、やはり国道249号です。外浦の道路啓開が厳しい状況、大規模ながけ崩れ。ちょっと私も気になったのですが、これは地震のときの崖崩れと連動しているとみてよろしいのですか。

 

土木部長

   中には、地震の時に崩れて通れなくなったところが、さらに被害が拡大している可能性はあります。そういうところはしっかり調査して、地震で通行止めになった方もどうなっているか、これから把握していきたいと思います。

知事

   確認中ということですね。分かりました。もう一つ。私は現地視察、3日間入りましたが、大雨による土砂災害ということで、地震の崩れ方よりもちょっとひどいんじゃないかという認識を持ちましたがいかがですか。

土木部長

   おっしゃるとおりです。さらに崩れたところが増えていますし、地震の時ちょっと崩れたところも、今回の雨でさらに拡大して大きく崩壊している箇所が何か所もあります。そういう状況です。

知事

   これは皆さんも疑問かと思いますが、私もちょっと疑問に感じている点は、地震で大きくダメージを受けたところが、さらに豪雨災害でダメージを受けた。その復旧の工法については十分に調査の上、しないと、同じことが起きるんじゃないのかなと。むしろ地震でひび割れておりますから以前より大規模な崩落が考えられるのではないかと推測いたしますが、復旧の工法についても、要検討だと思うんですが、いかがでしょうか。

土木部長

   地震の時ちょっと崩れて被害が拡大した箇所もございますが、まだ、亀裂が崩れず残っている箇所もあるかもしれないので、そういったところはしっかり現地を見た上で適切な工法で対策を実施したいと考えています。

知事

   次、水道施設の被害状況と対応です。これちょっと細かいですけど、ちょっと丁寧にさせていただきます。停電の影響によって水道施設の停止、また水道管の破損によって、3市町で断水が発生しました。9月24日時点で5,000戸でしたが、9月30日時点では3,000戸という状況です。停電についてはおおむね解消しておりますが、土砂崩れについては、順次、除去作業を実施しております。通水試験中の地区は数日程度、水道管の修繕には数週間程度、珠洲の外浦など土砂災害による浄水場などの被害が大きい地区は数ヶ月を要するという見込みであります。したがって、被災状況に応じて、順番に作業を進めております。同じエリア内でも復旧時期は異なるということをご理解ください。現在、現地調査を進めております。今後の調査結果によっては、さらに時間を要する場合がありますが、引き続き、日本水道協会、国交省など関係機関の協力のもと、早期復旧に取り組みます。皆さんもご承知かと思いますが、ちょっと場所の確認をいたします。輪島市大屋・河原田地区約320戸、鵠巣地区330戸、三井地区30戸、七浦・浦上地区320戸、町野・南志見地区約820戸、これらの断水は流入土砂による水道管の破損です。今後、土砂除去の後、水道管の修繕、通水試験をして復旧するということであります。珠洲では上戸・飯田・正院・若山・三崎など街中の方ですね、240戸。ここも流入土砂による水道管の破損です。これは土砂を除去した後に、水道管の修繕、通水試験をして復旧します。折戸・高屋の約190戸は浄水場などへのアクセス道路が崩落しております。そのアクセス道路復旧後に浄水場などを復旧し、浄水機能を確保します。相当かかると思われます。大谷地区約200戸、ここも流入土砂による浄水場の被災です。浄水場の大規模修繕が必要であり、復旧時期は未定です。ここは一番厳しいと思われます。清水・真浦地区80戸と、鵜飼・善野・蛸島などの約190戸は、元々、地震による早期復旧困難地区であります。ここも土砂災害があって、土砂除去の後に被害状況を確認して対応いたします。能登町柳田地区は約15戸、ここも土砂崩れなどで道路が崩落しております。土砂除去の後、水道管の修繕、通水試験となります。厳しい状況のエリアではありますが、現状をまず皆さんに報告いたしました。これは国交省、日本水道協会に大変お世話になって、復旧の工事をしていただいております。

   応援職員の派遣について報告いたします。被災地の災害対応を支援するため、県および県内市町だけではなく、国・全国の自治体から応援職員を派遣いただいております。まず県および県内市町からは、避難所運営、物資管理、罹災証明、リエゾン等の災害対応業務で28名出ております。ここは石川県および金沢市以南の全7市町から、金沢市、小松市、加賀市、白山市、能美市、野々市市、川北町が派遣しております。派遣いただいている金沢以南の市町の皆さんに、改めてお礼申し上げます。国から各省庁のリエゾンが37名入っておられます。今日も3人が同席をしていただいております。いわゆるミニ霞が関状況で、地震の時ほどではありませんが、多くの国の職員にも派遣をいただいております。内閣府、総務省、経産省、国交省、農水省、厚労省、環境省、文科省、この他にも道路、砂防、河川等の被害調査TEC-FORCE、また、農地・農業用施設、ため池などの被害調査でMAFF-SATにも職員を派遣いただいて現地調査に入っていただいております。ありがとうございます。それから対口支援、全国の自治体から避難所運営、物資管理、罹災証明、リエゾンなどの災害対応業務として49人派遣をいただいておりまして、これは富山、福井、長野、岐阜、三重、滋賀県、浜松市と中部管内の7県市から派遣をいただいております。これは総務省の応急対策職員派遣制度に基づいて、災害対応業務を支援する対口支援ということで派遣をいただいております。実はこの他にも、もともと応急給水、上下水道の被害調査、応急復旧などにも職員を派遣いただいておりますし、能登半島地震の対応のため、中長期の応援職員を既に約300人派遣いただいております。したがって、300+49+37+28ですから、400人近い方々が、県内外から被災地に支援に入っていただいている状況であります。改めて、応援職員の皆さん、また当然NPO団体、そして、専門ボランティア団体はじめ、NPO団体の皆さんにも関係機関として入っていただいていることに感謝申し上げます。

   水害で今後の2次避難についての考え方をお伝えいたします。まず、輪島市、珠洲市が被災者に2次避難の意向を調査中であります。あくまでも主体は輪島市と珠洲市が意向調査をしておられます。我々県としては、輪島市と珠洲市の要請を受けて、2次避難者の受け入れに取り組む準備をしております。これはどういうことかというと、実は1月の能登半島地震での対応を検証し、受け入れの円滑化を図るため、被災した輪島・珠洲の市内に窓口を設置して、県や市の職員などが健康チェックも含めて、避難者情報を十分に把握する必要があるという観点からであります。今、まさしく避難所などで落ち着いていただきながら準備中であります。2次避難者の受け入れ可能数としては、9月30日、昨日の11時現在、定員ベースで36施設、約900人分の受け入れ可能の人数が用意されています。そのうち能登地域で22施設、約330人受け入れ可能ですと提示をいただいております。今後、被災された市町で健康チェックなどをし、最終的に、親戚のところへ行きますよっていう人もおられますし、やっぱりコミュニティ大事ですから、みんなまとまって2次避難となれば、より被災地に近いところの方が良いんじゃないかと私も思っておりまして、能登地域でも22施設、330人分ございますので、ここは丁寧に、市町の職員と県でマッチングを進めているところであります。

   今後、大事な、重要な事項なので、丁寧に報告します。浸水した家屋の片付けであります。浸水した家屋は、細菌やカビが繁殖しやすくなるので、清掃と乾燥が最も大切です。乾燥させるには、サーキュレーターなどの使用が効果的であります。次の5つのステップで行いましょうとお声がけをしております。まず、1、泥やゴミの除去、大事ですね。まずは泥やゴミを取り除く。2つ目、清掃風呂やゴミが付着したものは必ず洗浄してください。3番目、しっかり乾燥させましょう。清掃乾燥が不十分だと消毒の効果が発揮されません。洗浄した後の乾燥がとにかく大事です。4番目、消毒です。家庭用の塩素系漂白剤などを使って消毒しましょう。5番目は乾燥です。消毒した最後に徹底的に乾燥させましょう。最後の乾燥が不十分だとカビや臭いの原因になります。ここを徹底してやってください。そのためにも、各ご家庭、ボランティアのお手伝いがないと高齢者の方が多いので、泥の除去、その後の掃除も大変だということであります。作業する時にはマスクゴーグル、手袋などを着用して、防護しながら行ってください。時間を決めて休憩と水分補給をし、体調に十分気をつけて作業していただきたいと思います。

   次。たくさん入っていただいています災害ボランティアの状況を報告します。まず、県の災害ボランティアバスを運行しております。9月24日から県募集のボランティアバスの運行を開始しました。民間のNPO団体と連携して、受け皿を確保しております。9月24日は40人だけでしたが、9月29日には251人の受け皿を準備しております。これまで延べ860人が、泥かき、あるいは浸水した家財の搬出、こうした活動を実施していただいております。現在のところ、今日、10月1日から7日分、1週間分で、延べ1,510人を募集中であります。私も時間を見て、ボランティアに行っていきたいと思っています。ボランティアの裾野拡大に向けた取り組みであります。9月24日に工程共有会議を立ち上げて、市町・社協・民間NPO団体などが連携をして、ボランティア受け入れ体制の構築、機材の調達など様々な課題に速やかに対応しております。10月8日からは、参加者の利便性向上のため、県庁の駐車場、無料です。貸し出しします。これを県ボランティアバスの経由地に追加いたします。県のボランティアバス以外の自主的なボランティア活動も含めて、県のホームページ、SNSなどで広く参加を呼びかけております。各ご家庭に入り込んだ泥のかき出し、掃除、受け入れ側の町の職員、社協の皆さん、県の職員も対応しようということで、バタバタしておりましたが、そのNPO団体の皆さんにも入っていただいて、上手くマッチングをして、事故のないように、この辺りに入っていただいて作業を続けております。この被災地では泥かき、浸水した家財道具の搬出に人手が必要であります。珠洲市、輪島市、能登町でも、この災害ボランティアを募集しております。今、ボランティア参加者を特設サイトで随時募集中であります。QRコードで確認いただきたいと思います。

   義援金の受付について、最新情報をお伝えいたします。奥能登豪雨についての災害義援金でありますから、地震とは別とご理解ください。受付期間は令和6年9月24日火曜日から令和7年、来年の3月31日月曜日までです。現金の場合は受付窓口に募金箱を設置しておりまして、平日の朝9時から午後5時まででありまして、県庁の窓口、行政庁舎3階出納室、行政庁舎1階総合案内所、小松県税事務所、中能登総合事務所、奥能登総合事務所、東京事務所、大阪事務長、現金の場合は、ここで受け付けてございます。振り込みをいただく場合には、受取人の口座名義は石川県令和6年能登豪雨災害義援金、能登豪雨災害義援金、振り込み先の銀行名は北國銀行県庁支店普通預金30433。ゆうちょ銀行および郵便局口座番号00170-5-697953です。現状では、4,324件。ありがとうございます。そして、金額としては1億6,884万4,141円9月29日時点です。たくさんの方に義援金をいただいております。本当にありがとうございます。
 


 

 

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