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令和5年11月16日(木曜日) 16時00分~
1点目は、いしかわ百万石文化祭2023についてです。先月14日(土曜日)の開会以降、会期も残すところ10日となりましたが、151の多彩な文化イベントを順次展開しており、多くの県民の皆様にご参加いただいているところです。去る12日(日曜日)には、県内の高校生と、宝達志水町出身の声優、寺島拓篤さんをはじめとした人気声優が共演する「石川ゆかりの文学朗読劇」を県立音楽堂コンサートホールで開催し、約1,300人もの方々にご来場いただきました。出演した高校生の皆さんは、プロの声優の皆さんと肩を並べ、堂々としたステージを披露され、観客の皆さんと喜びと感動を分かち合ったと聞いております。今後も、石川の未来に向けて、ますます成長していただきたいと考えております。本日は、今週末開催の2つのイベントについてご紹介します。1つ目は、土・日の両日に開催する「北陸新幹線沿線『獅子舞・グルメ大集合』」です。祭りとグルメのイベントとしては、先月、のと里山空港で「のと里山里海フェスタ」を開催し、ここもなんと約7千人の方に、キリコ担ぎ体験や能登のグルメ等を楽しんでいただきました。今回は、こまつドームで開催し、来年3月の北陸新幹線県内全線開業の機運醸成にもつなげてまいります。通常は足を運ばなければ観ることができない、福井県や、新潟県や長野県など新幹線沿線地域の獅子舞を一堂に体感できるほか、県内からも、地元・小松市、龍助町の大獅子をはじめ、加賀・金沢・能登の6団体が出演し、会場を盛り上げていただきます。また、ご当地グルメとしては、石川県初出店となる群馬県の「高崎ほるもん」や、これ本当においしいですからね、私も是非行きたいと思っておりますが。福井県の新名物「みたらし団子瓶」など、多数登場しますので、是非、多くの方に楽しんでいただきたいと思います。私の大好きな北陸アイドル部も参加いたします。
2つ目は、障害者アートの可能性を探り、考えていただく「障害者アート・シンポジウム」を、日曜日に金沢市アートホールで開催します。基調講演では、タレントのセイン・カミュさんに、知的障害のある妹さんの創作活動をきっかけに、障害のあるアーティストの支援に積極的に取り組むこととなったご自身の経験などをお話いただきます。続くパネルディスカッションでは、障害者の芸術活動を支援している県内外の4名のパネリストをお迎えし、地域における先進的な取り組みをご紹介いただきます。このシンポジウムを通じて、障害への理解が深まり、障害のある方の文化芸術活動の発表の場がさらに広がっていくことを期待しています。
そして、来週末、26日(日曜日)には、いしかわ百万石文化祭2023の掉尾を飾ります「閉会式」を、県立音楽堂コンサートホールで開催いたします。大会を締めくくるグランドフィナーレでは、開閉会式総合ディレクターの野村萬斎さんが監修を務め、ステージは、「継承」、「多様性」、「発展」、この3つのテーマで構成します。各テーマでは、案内人3名がメッセージを披露することとしておりまして、野村萬斎さんのほか、大会の音楽アドバイザーである作曲家の池辺晋一郎さん、オーケストラ・アンサンブル金沢のホルン奏者のアンジェラ・フィオリーニさんに、その役割を務めていただきます。ステージの見どころとしては、多様な出演者による和太鼓演奏がありまして、石川県太鼓連盟の皆さんと、いしかわ特別支援学校の生徒、また、和太鼓初挑戦となる県内在住外国人の方々が共演します。また、和と洋のコラボ演奏として、民謡の西房姉妹と高校生三味線奏者の口出さんが、金沢ジュニアジャズオーケストラJAZZ-21と共演するステージを予定しております。なお、来年の国民文化祭の開催地は岐阜県でありまして、閉会式において、なんと私から古田知事に、直接ですね、大会旗を引き継がせていただきます。普通は副知事が来られるんですけどね、去年は徳田副知事が沖縄に行かれたんですよね。今年は、なぜ古田知事が直接来られるのか。私がお願いしたからです。近いですし、お隣同士ということで、わざわざ知事ご自身が来ていただけるということでした。
さて、次に、障害者アートの企業等へのレンタルと県庁での展示について報告いたします。現在開催中の「全国障害者芸術・文化祭」では、アート作品の展示やステージ演奏などを通じて、多くの才能のある障害のある方々が、それぞれの個性を発揮されております。大会終了後も、この機運の盛り上がりを継続させたいと考えまして、当初予算に計上した「アートレンタルいしかわ」を開始します。この取り組みはですね、障害のあるアーティストの複製画を、企業などに有償で貸し出すものでありまして、特設ホームページを来週月曜日20日に開設し、来月1日金曜日から申し込みを受け付けます。レンタル料は1作品あたり月額4千円ですが、このうち1千円をアーティストに還元することで、新たな作品の創作意欲に繋げていただくという好循環を生み出したいと考えています。県内の企業や公共施設などの皆様には、積極的なレンタルを通じて、障害のある方の芸術活動の活動を応援いただきたいと存じます。また、レンタル開始に先立ち、来週月曜日20日には、レンタル作品36点を県庁舎の様々な場所に展示する「県庁障害者アートギャラリー」を開設することとしており、アーティストご参加のもと、キックオフセレモニーを開催いたします。県民の皆様には、ぜひ県庁に足を運んでいただいて、個性豊かな作品をご覧いただきたいと思います。県としては、これらの取り組みを継続いたしまして、障害への理解促進や、障害のある方の自立と社会参画の促進に貢献してまいりたいと思います。
3点目です。「いしかわスポーツ医科学情報センター」の取組について報告いたします。これまで石川県が取り組んできたアスリートへの支援は、フィジカルの強化中心でありましたが、さらなる競技力の向上に向けまして、フィジカル面のみプラス、コンディショニング、ケガの予防や、メンタル・栄養面、情報戦略でのサポートが不可欠です。そのため、当初予算に所要の予算を計上し、本年7月に、いしかわ総合スポーツセンター内に「いしかわスポーツ医科学情報センター」を開設したところです。センターには、元JOC委員会強化スタッフであり、コーチデベロッパーの有資格者でもある専任コーディネーターを配置しております。早速、この専任コーディネーターが、先日行われた鹿児島国体に出場した74名の選手に、県内の理学療法士などと連携しながら、個別にサポートを実施いたしました。アドバイスを受けた選手の内、成年女子ハンドボール競技で国体9連覇を達成した北國銀行ハンドボールチームや、2年連続準優勝の卓球少年女子の遊学館高校チームを含む、56名の選手が入賞いたしました。効果抜群ですね。今後は、県内の理学療法士やトレーナーに対する講習会を実施し、その受講者をリスト化した上で、県内全域でアスリートをサポートできる体制を整備していきたいと考えております。また、アスリートへのサポートの一環として、スマートフォンのアプリを活用したコンディション管理を導入しています。選手自身のスマートフォンなどにアプリをインストールし、体重、睡眠時間、食事内容、体力測定結果などを入力し、グラフ化されたデータで自分のコンディションを見える化することが可能となり、選手の体のケアに繋げるものです。現在、既に39名の選手が利用しており、監督にもその情報を共有しながら、コンディションを毎日確認することで、パフォーマンス向上に向けたトレーニングの計画作りに役立てています。引き続き、競技力向上に向け、より多くの選手・監督に使っていただけるよう、働きかけていきます。さらに、県内各競技団体の指導者のスキル向上を目的に、日体大の教授や、国のハイパフォーマンススポーツセンターの職員による最新のコーチング理論などに関するセミナーをこれまで3回開催し、計234名が参加しております。今後とも、このセンターを拠点として、日体大や、国のハイパフォーマンススポーツセンターとも連携しながら、競技力のさらなる向上を進めてまいります。
最後4点目です。のと里山海道における3車線暫定供用についてです。のと里山海道の4車線化の促進は、道路利用者の安全安心の確保はもとより、能登と金沢の時間距離をさらに短縮し、北陸新幹線の県内全線開業効果を能登地域に波及させるためにも、大変重要であると考えております。このため、柳田ICから上棚矢駄IC間において、4車線化工事を積極的に進め、これまでに6.1kmが4車線で供用しております。さらに、11月25日には、これに続く南側の1.2kmの区間において、能登方面の下り車線を2車線に、金沢方面の上り車線を1車線とした3車線で、暫定供用することとしています。また、これに合わせて、県警察においては、柳田ICから上棚矢駄IC間の片側2車線供用区間の制限速度を時速70kmから80kmに引き上げることとなりました。とはいえ、通行に当たっては安全運転をお願いします。今後とも、能登と金沢の交流促進化に向けまして、時間距離の短縮、人やものの交流拡大、そのためにも、のと里山海道の4車線化に一生懸命取り組んでまいります。
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