ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 議案説明要旨(平成27年第1回県議会定例会) - 平成27年2月23日 - > 議案説明要旨(平成27年第1回県議会定例会) - 平成27年2月23日 - 「安全でうるおい豊かな環境づくり」について
ここから本文です。
第三は、「安全でうるおい豊かな環境づくり」についてであります。
地震対策につきましては、地域防災力を高めることが重要であることから、引き続き、地域防災のリーダーとなる防災士の育成に取り組み、共助の機能強化を図ることとしております。また、通信手段の多重化を図るため運用している防災行政無線衛星系システムについて、老朽化した機器の更新に着手することといたしました。
原子力防災対策につきましては、志賀オフサイトセンターの移転整備について、本年九月までに新たな防災拠点としての機能が発揮できるよう、着実に整備を進めてまいります。
また、志賀原子力発電所から十キロメートル圏内において、緊急時に即時避難が困難な要援護者等が一時的に避難する退避施設を整備し、避難対策の強化を図ることといたしました。今後とも、県民の安全・安心の確保のため、原子力防災対策のさらなる強化に、しっかりと取り組んでまいる所存であります。
土砂災害対策につきましては、昨年設置した「土砂災害対策連絡会」での議論を踏まえ、土砂災害警戒情報を迅速に周知するため、対象地域内の住民に対し、携帯電話を活用したメールの一斉配信を行うこととしたほか、土石流危険箇所のうち、迅速な避難が困難な要配慮者の利用施設が立地する箇所について、五年以内の完成を目指して砂防堰堤を重点的に整備するなど、ハード・ソフトの両面から対策に取り組むことといたしました。
また、新たに津波防災地域づくり法が制定されたことを受け、昨年八月、国から日本海における統一的な津波断層モデルが示されたことから、想定される地震や津波の規模の再検討を行った上で、津波浸水想定の見直しを行うことといたしました。新たな浸水想定に基づいて、地域防災計画や各市町における津波ハザードマップの見直しを進め、より実効性のある避難体制の構築を図ってまいります。
医療提供体制の確保・充実につきましては、医療介護総合確保促進法に基づく交付金が交付されることとなったため、これを活用して基金を造成し、今後、医療従事者の確保対策などに取り組んでまいります。具体的には、金沢大学と連携し、近年、医師の不足感が強く、女性医師の割合が高くなっている産科や小児科等に勤務する女性医師のサポート体制を整え、地域の医療機関での女性医師の勤務を支援することといたしました。
看護師の確保につきましては、来年度から離職の際にナースセンターへの届出が義務付けられることから、届出のあった情報をもとに、離職者に対する継続的な情報提供やハローワークと連携した就業斡旋を通じ、潜在看護師の再就業の一層の促進を図ってまいります。
歯科保健の充実につきましては、昨年制定された「石川県歯と口腔の健康づくり推進条例」に基づき、来年度中に歯科保健に関する基本計画を策定するほか、新たに歯科医師を職員として採用するなど、総合的に施策を推進する体制を強化することといたしました。
県立中央病院の建て替えにつきましては、平成二十三年に策定した基本構想に基づき、これまで基本設計や実施設計を順次進めてきたところであり、この度、来月二十二日に起工式を執り行うことといたしました。今後は、平成二十九年度中の開院を目指し、着実に工事を進めてまいります。
県央土木総合事務所につきましては、老朽化が著しいことから、金沢外環状道路海側幹線沿いで道路アクセスの良い金沢市直江町地内へ移転することとしておりますが、今般、管轄区域が同一である県央農林総合事務所などと合築することとし、基本設計に着手いたします。
水道用水供給事業につきましては、水需要の減少が見込まれる中で、受水市町の水道事業の経営が一層厳しくなることが予想され、これにより市町の水道施設の耐震化・老朽化対策が遅れ、県民の安全・安心の確保に支障を及ぼす恐れがあることから、関係するすべての市町長から要望があったことも踏まえ、本年四月から初めて責任水量を十パーセント引き下げ、六十パーセントとすることといたしました。これにより、水道用水供給事業会計は大幅な減収が見込まれることから、健全経営の確保を図るとともに、送水管の二系統化の進捗に支障が生じないようにするため、さらなる経営努力を重ねることに加え、一般会計から財政支援を行うことといたしました。受水市町においては、こうした趣旨を踏まえ、水道施設の耐震化・老朽化対策により一層積極的に取り組んでいただきたいと考えております。
トキの公開展示につきましては、本州最後のトキ生息地である本県での公開に向け、いしかわ動物園において公開展示施設となる「いしかわトキふれあいセンター(仮称)」の工事に着手いたします。併せて、出前講座の開催などを通じ、県民の皆様方のトキへの関心を高め、公開展示に向けた機運の醸成を図ってまいります。
治安対策の強化につきましては、かねてより国に対して要望しておりました警察官の増員について、九人の増員が認められたため、関係条例の改正を提案しており、新幹線開業後の治安の確保に万全を期すことといたしました。
以上
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください