ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 県議会の議案説明要旨 - 平成20年9月11日 - > 県議会の議案説明要旨 - 平成20年9月11日 - 金沢豪雨災害について
ここから本文です。
本日、ここに、平成二十年第三回県議会定例会が開かれるにあたり、最近の県政の状況と提案をいたしました一般会計補正予算並びにその他の諸議案につきまして、その大要をご説明申し上げます。
去る七月二十八日の豪雨は、浅野川上流域の芝原地内において、県内での観測史上最高となる時間雨量百三十八ミリを記録するなど、局所的かつ短時間の集中豪雨となりました。
幸いにも人的被害はありませんでしたが、浅野川が五十五年ぶりに氾濫し、上流域での土砂流出等による住宅の全壊及び半壊を含め、流域全体で約二千棟にも及ぶ住家被害が発生すると同時に、河川や道路、砂防などの公共土木施設や農地等に甚大な被害が発生いたしました。被害に遭われた皆様方に対しまして、心からお見舞いを申し上げます。
当日は、私自ら現地で被災状況を確認し、直ちに県災害対策本部を立ち上げたところであり、以後、関係機関と連携を密にし、詳細な被災状況の確認、被災箇所の応急復旧、災害救助法及び被災者生活再建支援法の適用、応急仮設住宅の設置などに、全庁挙げて取り組んでまいりました。
また、国に対しては、災害査定の早期実施と農地等の被害に対する局地激甚災害の早期指定を要請し、いずれも迅速に対応していただいたところであります。
県といたしましては、今後とも金沢市と連携し、被災住民の方々の生活安定に努めるとともに、公共土木施設や農地等の一日も早い本格復旧と、浅野川上流域での線形改良や砂防施設の新設など災害予防のための関連工事の施工に、全力を挙げて取り組んでいく所存であります。
浅野川の放水路より下流区間における治水対策につきましては、市街地の浸水区域の川底を順次掘削するための先行調査を実施するとともに、河川流量の軽減対策として、現在制限している放水路の放水能力の拡大について、犀川の治水対策と一体的に捉え、検討を進めていくこととしております。
また、今回の豪雨は、かつて経験したことのない局所的かつ短時間の集中豪雨であり、予想を遙かに超える早さで急激に水位が上昇すると同時に、同時多発的に各所で災害が発生いたしました。県といたしましては、水防の初動対応に全力を挙げて取り組んだところでありますが、結果として、市街地における対応に不十分な面があったことについては、真摯に反省しなければならないと考えております。
今回の経験を踏まえ、急激な水位の上昇など災害の状況を詳細に検証し、今後の河川管理や水防体制の充実・強化に活かしていくことが重要であります。そのため、専門家等からなる第三者委員会を設置し、早速、先月二十五日に第一回の委員会を開催したところであり、今後、年内を目途に専門的な観点から幅広くご検討をいただき、来年二月に予定している県水防計画の見直しに反映していく所存であります。
以上
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す