ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 県議会の議案説明要旨 - 平成20年2月25日 - > 県議会の議案説明要旨 - 平成20年2月25日 - 5 安全でうるおい豊かな環境づくりについて
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第五は、「安全でうるおい豊かな環境づくり」についてであります。
はじめに、地球温暖化防止の取り組みと環境負荷の少ない社会づくりであります。
今日、我々の生存を支える自然環境全体が地球温暖化による影響等で悪化することが懸念されており、その解決のためには、社会の様々な分野における事業活動や一人ひとりの日常生活のあり方を、環境に配慮したものに根本から見直すことが重要であります。特に、本年から京都議定書の第一約束期間が始まり、一層の取り組みが求められております。
本県では、これまでも、学校・家庭・地域・事業者それぞれを対象としたいしかわ版環境ISOや「県民エコライフ大作戦」など、先進的な取り組みを行ってまいりましたが、今般、新たに「地球温暖化対策室」を設置し、特に民生部門における取り組みを強化することといたしました。加えて、地球温暖化防止の取り組みを県内全域に波及させるため、市町に対し、積極的な取り組みを働きかけてまいります。
「県民エコライフ大作戦」については、更に多くの県民の方々にご参加いただけるよう、エネルギー使用量が多く、子どもたちが夏休みの課題として取り組める七月に変更すると同時に、いしかわ版環境ISOへの段階的な取り組みを促進するため、従来の一週間に加え、新たに二週間・一ヶ月のコースを設けることといたしました。また、エコドライブやエコクッキングなど各分野の専門家をマイスター等に認定し、講習会の実施等を通じて、その普及を図ってまいります。さらに、預金や貸出の金利優遇制度の導入など金融機関との連携により、事業者版環境ISO取得の魅力向上を図るほか、学校版環境ISOを保育所や幼稚園に拡大するモデル事業を実施するなど、更なる普及に努めてまいります。
トキの分散飼育につきましては、国において、今春にも専門家会合に候補地を提案し、年内には分散飼育地を決定したいとの方針が示されたところであります。
本州最後のトキの生息地である本県は、分散飼育受入の表明をして以来、トキの近縁種の人工繁殖、自然繁殖に成功するなど、飼育繁殖技術を蓄積してまいりました。分散飼育地としての資格を十分有していると考えており、国の分散飼育候補地の提案後、速やかに、秋に予定されている受入申請の準備に着手することとしており、専門家からなる検討会の設置や飼育繁殖施設の基本構想の策定など、準備に万全を期してまいる所存であります。
昨年は、食品の賞味期限の改ざんや、原材料や産地の偽装など、消費者の食に対する信頼を揺るがす事件が相次いで発生いたしました。こうした偽装表示を防止するためには、何よりも、個々の食品関係事業者が食品の安全・安心の確保に対する社会的責任を自覚し、法令を遵守する体制を構築することが重要であります。そのため、事業者の理解を促進するとともに、事業者自身が内部の監視体制を確立する取り組みを支援してまいります。併せて、JAS法により新たに品質表示が義務づけられた加工食品の原料も含め、食品の適正表示の徹底に向けた監視・指導体制を強化することにより、偽装表示の再発を防ぎ、食の安全・安心の確保に万全を期してまいります。
来年度から始まる後期高齢者医療制度につきましては、医療費の負担や保険料の軽減に対する支援、財政安定化基金の設置など、制度の円滑な運用に必要な措置を講じると同時に、後期高齢者医療広域連合が実施する健康診査事業に支援することといたしました。
また、肝炎の早期発見、早期治療体制の整備については、新たに、医療機関における無料検査やインターフェロン治療に係る医療費助成を行うこととしております。
本県における昨年の交通事故の死者数は五十九人と、五十一年ぶりの五十人台となりました。平成二十二年度までに五十八人以下にするという数値目標の達成に向け、引き続き、総合的・効果的な交通事故抑止対策を講じてまいります。
以上
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