県議会の議案説明要旨 - 平成14年9月18日 - 2  県民生活の安全・安心の確保について 

◎  9月補正予算の編成について

2  県民生活の安全・安心の確保について

第二は、県民生活の安全・安心の確保についてであります。

先月、なし、すいかなど県産農産物の一部に無登録農薬が使用されていたことが判明し、消費者の安全を第一として、関係するJA等が農産物を自主回収するという事態が発生しました。このため、県としては、違法な無登録農薬を販売した業者に対する厳格な行政処分と業者名の公表を早急に行うよう、監督権限を持つ国に対し強く要請したところでありますが、先般、無登録農薬を販売した県内の業者が逮捕され、刑事責任を問われることになりました。県では、県民の食の安全を確保していく観点から、農薬取締職員による農薬販売業者への検査体制を強化したところでありますが、今般さらに、不要な農薬の一斉回収や、これから出荷される主要農産物の残留農薬検査など、全農石川県本部等が行う自主的な取組みに対し支援することにより、県内農産物の安全・安心の確保に万全を期してまいりたいと考えております。

さらに、米の表示に対する消費者の信頼や安心をより一層高めるため、県内で販売されている米が、袋の表示どおりであるか否かを速やかに調査する県独自のDNA鑑定を行うこととし、そのための検査機器を農業総合研究センターに導入することといたしました。これにより、いわゆるJAS法に基づく米の適正表示の徹底を図ることとしております。

また、先にも述べましたが、七月の梅雨前線に伴う豪雨並びに台風六号、七号及び八号などによる災害につきましては、被害を受けました道路、河川などについて早期の復旧に努めるため、所要の予算を計上したところであり、特に、主要な観光地である千里浜海岸に漂着した流木等の処理についても、適切に対処することといたしました。

 

以上

●目次に戻る ●前へ戻る ●次へ進む