雪害に備えて
令和3年1月上旬には、日本付近が強い冬型の気圧配置となった影響で、日本海側を中心に大雪となり、除雪作業中の転倒などによる負傷者や農業用パイプハウスの破損・倒壊が多数発生したほか、車両の立ち往生などによる北陸自動車道の通行止め、公共交通機関の遅延・運休が発生するなど県民生活に大きな影響がありました。
平成30年の大雪など、過去の雪害を教訓に、注意事項をまとめましたので、県民の皆さん一人ひとりが、大雪に対する理解を深め、ご家族、ご近所で助け合いながら除雪作業を実施してください。
屋根の雪下ろし作業にご注意を!
- 地面への落下、屋根雪とともに落下したことによる生き埋め、はしごからの転落等の被害が発生しています。
- 屋根の雪下ろしは、2人以上で声を掛け合いながら行うなど、お互いに見守るようにしましょう。
- はしごをしっかりと固定し、命綱とヘルメットを忘れずに携行しましょう。
- 落とす雪が通行人等に危害を与えないよう注意してください。
- 晴れた日は屋根雪がゆるんでいるため、より注意が必要です。
屋根雪の重みによる住宅の倒壊にご注意を!
- 雪下ろしは、積雪の状況や家の強度等を判断し、適切な時期に実施してください。
- 異常音が生じるなど危険を感じた場合は、速やかに自宅から避難し、安全を確保してください。
雪による被害の多くは、屋根の雪下ろしなどの除雪作業中に発生しています。
- 平成30年の大雪では、多くの方が除雪作業中にけがをしています。
- 除雪作業中の詳しい注意事項については、下記のパンフレットもご確認ください。
防火水槽や消火栓周囲、生活道路の除雪への協力をお願いします!
- 消防本部や消防団では、消火栓等の除雪を実施していますが、住民のみなさんにも除雪への協力をお願いします。
- 消火栓の周囲に雪を捨てたり、消火栓の付近に駐車したりしないでください。
機械式除雪車の操作にご注意を!
- 除雪車の取扱時は、見張り人を設けるなどして負傷しないように注意してください。
屋根雪の落下にご注意を!
- 除雪にあたっては軒先の位置に注意するとともに、複数人で除雪を行いましょう。
用水等への排雪にご注意を!
- 用水等へ排雪したため、用水があふれ、付近の住宅が浸水する被害が発生しています。
- 用水への排雪時に誤って転落する被害も発生しています。
ご自身の健康状態に十分注意を!
- 地域によっては一斉除雪デーを設定しているところがあります。町内会・自主防災組織など地域の方々が一体となっての除雪作業にご協力をお願いします。
排気ガスによる一酸化炭素中毒にご注意を!
- 一酸化炭素は無色・無臭であり、車内に充満しても気づきにくい。
- 一酸化炭素中毒になると激しい頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気などが発生し、最悪の場合死に至ります。
マフラーの周囲を定期的に除雪し、車内に一酸化炭素を溜めないようにしましょう。
前方車両からの排気ガスにご注意を!
- 前方車両の排気ガスが車内に流入し、体調を崩す被害が発生しています。
- 渋滞時は車間距離や外気の取り入れに注意してください。
車両のタイヤは、必ずスタッドレスタイヤに交換!
- 雪道での立ち往生は道路交通に大きな支障を来します。雪道を運転する際は必ずスタッドレスタイヤに交換してください。
- 特に、積雪地域外からいらっしゃる方に対しては、スタッドレスタイヤ、タイヤチェーンの着装を徹底してください。
路上駐車は行わないでください。
屋根雪の落下にご注意を!
- 屋根に積もった雪が一度に落下し、人や車両が雪に埋まる被害が発生しています。
神社仏閣、体育館等、大きな屋根の下での落雪にご注意を!
- 児童等に対しては、このような場所に立ち入らないよう注意しておきましょう。
以下の場合は水道管の凍結に注意が必要です。
- 最低気温が-4℃以下になるとき
- おやすみ前や、旅行などで家を留守にするなど、長時間水道を使用しないとき
- 建物の外壁際などに露出している水道管・北向きの日陰や風当たりが強いところの水道管
水道管凍結防止対策
- 水道管に保温材を巻き付け、直接外気に触れないようにする。
- 水道管内の水を排水できる場合は、あらかじめ排水しておく。
凍結して水が出なくなった場合は、自然に溶けるまで待つか、凍結したところにタオルなどを巻き付けて、その上からぬるま湯をゆっくりとかけてください。なお、熱湯をかけると水道管が破裂するおそれがあります。
水道管が破裂した場合は、元栓を閉めて水を止めてからお住まいの地域の水道事業者が指定する給水装置工事事業者に修理を依頼してください。
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