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技術開発部では、家畜繁殖生理の基礎研究と優良家畜の効率的な生産を目的として、受精卵移植や体外受精卵の生産等バイオテクノロジーに関する技術開発、及び環境対策として家畜糞尿等の堆肥化、悪臭防止技術の開発に取り組んでいます。
受卵牛(乳用牛)の受胎性を判断する指標を 確立するために、超音波画像診断装置を用いた試験に取り組んでいます。
超音波画像診断装置を用いて観察される卵巣の様子
(色のついている部分が血流、血流に囲まれている部分が黄体です。)
生きている牛の卵巣から直接卵子を採取する生体内卵子吸引(OPU)技術、採取した卵子と精子を顕微鏡下で受精させる体外受精(IVF)技術等を用いた、牛の増産技術の開発に取り組んでいます。
超音波診断装置を用いた卵子採取
黄色の矢印部分が、卵子が入っている卵胞
良質堆肥の生産に必要な、水分調整資材の開発や、未利用資源等を活用した悪臭発生の抑制試験を行っています。また、畜産環境保全を目的とした堆肥、畜産排水等の成分分析などを行っています。
小型堆肥化装置
平成10年7月5日生まれの体細胞クローン牛
のと かが
生後1ヵ月頃の様子
のとは平成30年5月、19歳10ヵ月、かがは令和元年10月、21歳3ヵ月で、いずれも老衰で死亡しました。牛としては長寿で、その他異常は認められませんでした。
現在、体細胞クローン牛作出の研究は行っていませんが、この研究で培った卵子の培養技術等は、継承され現在の研究に生かされています。
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