外来種とは?外来種問題とは?
外来種とは?
- 外来種とは、もとも生息・生育していなかった地域に、人間の活動によって外国や国内の他地域から入ってきた生物を指します。
- 外来種の中には、ペットや展示用、食用、研究などの目的で意図的に持ち込まれたものもあれば、荷物に紛れ込んだり付着したりして、非意図的に持ち込まれたものもあります。どちらも人間の活動に伴って持ち込まれたという点で共通しています。
- 渡り鳥、海流にのってやってきた魚や植物の種などは、自然の力で移動するものなので、外来種には該当しません。
外来種問題とは?
- 外来種の中には、農作物や家畜のように、私たちの生活に欠かせない生物もたくさんいます。しかし、一部の外来種は地域の自然環境に大きな影響を与え、生態系のバランスを崩し、生物多様性を脅かすなどの問題を引き起こしています。
- 外来種は、生態系に悪影響を与えるだけでなく、人間の生命・身体や農林水産業まで、幅広く悪影響を及ぼす場合があります。
外来種が引き起こす悪影響
生態系への影響
- 在来種(もともとその地域にいる生物)を捕食してしまう。
- 在来種の生息・生育場所を奪い取ってしまう。
- 在来種と交雑し、雑種をつくってしまう。(在来種の遺伝的な独自性がなくなる)
生命・身体への影響
毒や病原体をもっているものや、噛む、刺す等により、人の生命や身体を害する。
農林水産業への影響
その他の影響
- 人家の屋根裏などに住み着いて、人間の日常生活に支障を来たす。
- 神社・仏閣に住み着いて、歴史的建造物や文化財などを汚したり、破損させる。
外来種による被害の予防
外来種の被害を予防するために、次の3つの原則があります。
- 入れない → 悪影響を及ぼすおそれのある外来種を自然分布域から非分布域へ「入れない」
- 捨てない(逃がさない・放さない・逸出させないことを含む) → 飼養・栽培している外来種を適切に管理し「捨てない」
- 拡げない(増やさないことを含む) → 既に野外にいる外来種を他地域に「拡げない」
みなさまへのお願い
近年、無責任な飼い主によって、ペットとして飼われている外来種を捨てることが問題となっています。外来種の問題は、”人の行為により引き起こされる” ということを忘れてはいけません。外来種と関わる際は、ぜひ『入れない・捨てない・拡げない』を心にとめ、適切な対応とご理解・ご協力をお願いいたします。生きものを飼養する際は、その生きものの特性(寿命や成長したときの大きさ、生態等)を十分調べた上で責任を持って終生飼養してください。
外来種による被害や悪影響を予防・低減させるため、国及び石川県では法律や条例で外来種の取り扱いを規制しています。
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