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既往の文献を参考にし、代表的な定義を採用しました。
白色 | 赤みがほとんどない | シロタエ、シラユキなど |
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淡紅色 | わずかに赤みがさす、いわゆる「桜色」 | ソメイヨシノなど |
紅色 | 淡紅色に比べ、明らかに濃い色 | カンザン、オウシュウサトザクラなど |
濃紅色 | 深みのある紅色 緋色 紅紫色を含む | カンヒザクラなど |
黄緑色 | 赤みはほとんど目立たず、明らかに黄色~緑色味がある | ウコン、ギョイコウなど |
ひとつの品種のなかでも、個体差や花の外側と内側、あるいは開花期の始めと終わりで色調が変わることがあります。
極小輪 | おおむね2cm以下 | ヒメフジザクラ、ミヤマザクラなど |
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小輪 | おおむね2~3cm | マメザクラなど |
中輪 | おおむね3~3.6cm | ソメイヨシノなど |
大輪 | おおむね3.6~5cm | カンザンなど |
極大輪 | おおむね5cm以上 | シロタエ、ハナガサ |
花の大きさは1本の木の中でも多少の変異があり、また樹勢によっても変化します。
一重 | 5枚 | ソメイヨシノなど |
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半八重 | おおむね5~10枚 | ミクルマガエシなど |
八重 | おおむね10~50枚 | カンザンなど |
菊咲き | おおむね50枚以上 | ケンロクエンキクザクラなど |
※サクラの基本的な花弁数(野生種の花弁数)は5枚で、これを"一重"とします。
※半八重の品種の多くは、1本の木の中にいろいろな花弁数の花を着けます。
旗弁: | ちょうど旗竿についた旗のように、雄しべが変化して花びらのようになったもの。 ハクサンハタザクラなどに見られます。 |
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石川県林業試験場樹木公園での開花期です。主に1995年~2001年の調査記録から、標準的な開花時期を求めました。
開花期は、冬~春の気象条件等により変動します。
品種によっても多少異なりますが、金沢市内ではこれよりおよそ5日間くらい早く、東京都内ではおよそ10日間くらい早く咲きます。
秋から咲き続ける桜 | フユザクラ、ジュウガツザクラ、コブクザクラなど |
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早咲きの桜 (おおむね3月下旬に開花) |
カンヒザクラ系、マメザクラ系、エドヒガン系の各品種など |
遅咲きの桜 (おおむね4月下旬以降に開花) |
カスミザクラ系、ミヤマザクラ、そして多くの菊咲きの品種など |
(雌しべの)葉化:雌しべが葉のような形態に変化していること。フゲンゾウ、イチヨウ、ハナガサなどの品種に見られます。
花柄、小花柄:(図)
(果柄、小果柄)通常は、1本の小花柄に1個の花が着きます。
枝垂れ(しだれ)性:枝が下方に長く垂れ下がる性質。
サクラの枝垂れ性品種の場合、ジベレリンの欠乏によりこの性質が発現すると考えられています。
例)シダレザクラ、ベニシダレ、ヤエベニシダレ、ウジョウシダレなど
自生 | 人が植えたのではなく、もとから、自然の状態で生えていること。 |
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原木 | その品種として認められた、おおもとの木。 |
荒川堤 | 明治初期に、消えゆく江戸の桜が集められ、ここで品種研究が進められました。1924年には国の名勝にも指定されましたが、堤防の改修などを経て戦時中に絶えてしまいました。 |
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