いもり堀の発掘調査(21年度)
いもり堀南東端に位置する鯉喉櫓台の復元整備に伴い、過年度に実施した調査を補完するため、遺存部上面・立面の一部について調査した。
- 調査期間 平成21年5月11日~7月6日
- 調査面積 70平方メートル
- いもり堀は城域の南西側を囲む外堀で、明治40年(1907)、陸軍により上部を削平され埋め立てられた。平成10年度以来数次にわたる発掘調査で、堀幅、深さ等が明らかにされている。なお、堀南東端にあった鯉喉櫓台石垣は、上部1/3を失っていたが、遺存部分は寛文4年(1664)修築時の特徴をよく留め、金沢城石垣編年5期(17世紀後半)の指標となっている。