県議会の議案説明要旨 - 平成21年9月9日 - 2  「競争力のある元気な産業づくり」について

◎  9月補正予算の編成について

2  「競争力のある元気な産業づくり」について

第二は、「競争力のある元気な産業づくり」についてであります。

本県の産業構造に更に厚みを加えるため、今年度から新たに取り組んでいる次世代産業の創出支援につきましては、炭素繊維の多様な用途への実用に向けた取り組みを後押しするため、先月、県内の繊維や機械企業、大学など十四団体からなるコンソーシアムの研究開発事業を採択いたしました。この事業は、繊維の加工技術やプレス加工技術を利用し、産業分野における多様な用途に利用できる製品や部材を研究開発するものであり、まさに本県産業の強みを十二分に発揮できる取り組みであると考えております。

また、この七月には、東レ(株)石川工場の航空機用プリプレグ製造ラインも稼働しており、今後、本県産業を支える裾野の広い次世代産業として大きく育ち、近い将来、本県が炭素繊維製品の一大生産拠点となることを期待しているところであります。

県内企業の海外展開につきましては、健康志向の高まりから和ブームが続く米国への参入を支援するため、去る七月には、日本の食品等を米国へ幅広く輸出し、全米規模の販路を持つ貿易会社の担当者を招聘し、県内企業と個別商談会を開催いたしました。

また、経済発展の続く中国市場への参入を支援するトライアルショップ事業については、上海での来年一月の開催に向けて準備を進めているところでありますが、先般、現地のバイヤー等が来県し、県内企業との商談会を開催したところであります。

今後とも、ニューヨーク事務所や上海事務所を活用しながら、意欲ある県内企業の海外展開を積極的に支援してまいります。

以上

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