ホーム > 教育・子育て > 教育・学校 > 教育・学校一般 > 教育委員会会議 > 平成20年教育委員会会議 > 平成20年第2回教育委員会会議の結果について > 報告第1号 平成19年度石川県立学校卒業式に係る石川県教育委員会告辞について
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晴れの卒業式を迎えられた皆さん、おめでとうございます。輝かしい門出を心からお祝い申し上げます。
今、皆さんは、夢と希望に胸をふくらませ、将来への決意を新たにしていることと思います。これまでの学校生活で培った学ぶ姿勢、鍛えた心身、育んだ友情は、これからの人生の力強い支えとなるに違いありません。
昨年3月の地震は、能登半島を中心に大きな被害をもたらしました。その復旧に向けて、皆さんを含め県内外の多くの人々が、がれきの撤去、救援物資の仕分けのほか、仮設住宅への慰問や手紙での励まし、募金による支援など、さまざまなボランティア活動を行ってきました。復旧、復興が進む中で、私たちは、人が助け合い支え合うことの大切さをあらためて学びました。
また9月には、女子柔道の谷亮子選手が世界選手権大会において前人未到となる7度目の優勝を果たしました。高校時代の初優勝以来、進学や就職など生活環境が変わる中でも柔道に励み、数々の栄冠を勝ち取ってきました。そして今もなお、次の目標に向かって努力を重ねる彼女の姿は、私たちに、夢を持ち挑戦し続けることの素晴らしさを教えてくれています。
現在、我が国では、少子高齢化、経済のグローバル化、価値観の多様化など、私たちを取り巻く社会が大きく変化しています。また、地球温暖化に代表される環境問題は、人間がいかに自然と共存していくかという課題を投げかけています。このような時代にこそ、皆さんが授業や部活動、学校行事をとおして多くの人から教えを受け、仲間と切磋琢磨しながら学んできたものが生かされるに違いありません。自ら課題を見出し解決していく力や他者とコミュニケーションを図る能力は、一人一人がどのような道に進もうとも、十分に発揮されるものと確信しています。
これからの時代を担う皆さんは、自分の可能性を信じ、たくましく未来を切り拓いてください。そして、一人の人間として責任ある行動をとり、自立した社会人になるとともに、活力ある社会を築いていくよう期待します。
今日まで皆さんを温かく見守り、導いてくださった保護者や先生方への感謝の気持ちを忘れず、ふるさと石川に誇りと愛着を持ち、心豊かな人生を歩んでください。
皆さんの今後の健康と活躍を祈って、はなむけの言葉といたします。
平成20年3月
石川県教育委員会
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