ホーム > 教育・子育て > 教育・学校 > 教育・学校一般 > 教育委員会会議 > 平成18年教育委員会会議 > 平成18年第1回教育委員会会議の結果について > 報告第3号 平成17年度石川県立学校卒業式に係る石川県教育委員会告辞について
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晴れの卒業式を迎えられた皆さん、おめでとうございます。輝かしい門出を心からお祝い申し上げます。
今、皆さんは、それぞれの道に向かって、期待に胸をふくらませ、決意を新たにしていることと思います。これまでの学校生活をとおして身につけた学ぶ姿勢、育んだ友情、鍛えた心身は、これからの人生の力強い支えとなるに違いありません。
昨年、野口聡一さんは、飛行を再開したスペースシャトルに技術者として乗り込み、宇宙での船体補修に世界で初めて成功しました。このことは、シャトルの安全技術のみならず、国際宇宙ステーションの修理技術をも高めることに貢献しました。私たちは、厳しい訓練の積み重ねで得た高度な知識と技能が、予想外の事態にも適切に対処できる力となることを知りました。
また、近年、ゴルフや卓球などのスポーツの分野においても、日本の数多くの若者が国際舞台で活躍しています。世界を視野に入れた高い志を掲げ、たゆまぬ努力に支えられた実力に加え、自信を持って挑戦していく彼らの姿に、次代を拓く若者のたくましさを感じました。
我が国は、昨年初めて人口減少社会になり、高度成長期を支えた世代の多くが定年退職期を控え、今後ますます若者たちの存在価値が高まる時代を迎えます。このような時代にあっては、豊かな自然や重厚な歴史・文化などのふるさと石川の基盤を学び、自分の考えをしっかり持つとともに、生活に根ざしたものづくりを通して培ってきた先人たちの真の知恵と技を受け継ぎ、前向きな姿勢で行動することが求められます。皆さんは、総合的な学習の時間や課題研究などの授業を通して、自ら学び自ら考える力を身につけ、インターンシップでは、働くことの苦労や感動を体験しました。こうした経験は、必ずや今後の人生の糧となるに違いありません。
これからの社会を担う皆さんには、困難に負けず、夢の実現に向けて努力し、お互いに切磋琢磨し、ともに活力ある社会を築くことを期待しています。
皆さん、今日まで温かく見守り、導いてくださった保護者や先生方への感謝の思いを胸に刻み、ふるさとを誇りに思い、生涯にわたり学び続け、心豊かな人生を歩んでください。
皆さんの今後の健康と活躍を祈って、はなむけの言葉といたします。
平成18年3月
石川県教育委員会
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