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区域 加賀市塩屋町、大聖寺瀬越町、大聖寺上木町、大聖寺下福田町、片野町ほか
面積 1,360.0ha
選定年月日 令和3年3月26日
加賀市西部の片野町から塩屋町にかけての加賀海岸に広がる砂防林は、記録の限りでは、江戸時代に大聖寺藩によって植栽され、明治末期から昭和初期にかけては国の事業によって整備された。この海岸砂防林により、地域の長年の懸案であった飛砂被害が抑えられ、集落の営みが安定し、現在の土地利用が定着した。
加賀海岸地域の海岸砂防林及び集落の文化的景観は、こうした歴史の中で形成された、海浜、砂防林、集落、水田、河川が連なる景観である。大聖寺川の橋や堤防からは、砂防林、集落、水田を望むことができ、橋立丘陵からは日本海と海浜、砂防林を鳥瞰することができる。また、当時の砂防林築造の痕跡や作業道、集落の区割等が良好に残されている他、地域の文化遺産や動植物も保護されている。日本海沿岸の砂丘が発達した地域の生活文化を伝える文化的景観であり、重要で価値が高い。
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