環境方針

1 基本理念

白山に連なる緑の山並みや日本海にのびる美しい海岸線などの豊かな自然、そして歴史ある伝統文化に恵まれた石川県の環境は、永年にわたり守り育てられてきたものであり、次の世代に引き継ぐべき貴重な財産です。
しかしながら、近年の飛躍的な科学技術の発達は、物質的な豊かさや生活の利便性を向上させる一方で、資源やエネルギーの大量消費をもたらし、その結果、廃棄物の処理、生物の多様性の維持への懸念、地球温暖化など様々な環境問題をもたらしています。
今、私たちに求められているのは、県民一人ひとりが環境問題の当事者としての自覚を持ち、日常の行動の中で環境への配慮を意識することです。
こうした問題の解決に積極的に取り組むため、平成17年3月に「石川県環境総合計画」を策定し、

1. 環境への負荷の少ない循環を基調とした持続可能な社会の構築
2. 自然と人とが共生する社会の構築

という目標の実現に向けて、環境の保全・創造に関する施策に取り組んでいるところです。
これらの取組をより実効性のあるものとするため、環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001を活用し、職員一人ひとりの力を結集して環境にやさしい行政の運営に努め、県民のみなさんとともに、ふるさと石川の環境を守り育てます。

2 基本方針

石川県は、基本理念をもとに、自らが大規模な事業者・消費者であるという立場から、次に掲げる環境保全・創造の取組について、環境関連法令等を遵守し、環境目的・環境目標を定め、定期的な見直しを行い、継続的な改善を行いながら、推進を図ります。

1. 環境改善への積極的な努力

      県の行う各種の事務事業で環境水準の保持・改善に寄与するものについて、環境マネジメントシステムの中に取り込み、規制的手法、誘導的手法その他多様な手法により、良好な環境の創出に努めます。

2.  県民、事業者の環境保全に配慮した自主的行動の推進

   i.   環境学習、情報提供、普及啓発などを通じて、県民、事業者の環境に配慮した行動の推進を図ります。

   ii.   県民や他の事業者と協働して、供給者に対して消費者の要望に応えることのできるグリーン製品の生産や環境に配慮したサービスの提供を働きかけます。

3. 事業活動における環境配慮の徹底

      県庁の組織が事業活動を行うときは、環境汚染の防止はもとより、廃棄物の減量、リサイクル、省資源・省エネルギー、グリーン購入の推進等により、環境への負荷を最小限に抑えるように努めます。

     また、公共工事についても、環境に配慮したものとなるよう環境マネジメントシステムに取り込むこととします。

     なお、こうした環境に配慮した事業活動を徹底するため、職員研修の充実を図ります。

この環境方針は、全職員及び組織のために働くすべての人に周知するとともに、広く県民に公表します。

平成17年6月29日

石川県知事